アニソン歌手のLiSAが、4月8日に行ったライブ公演で最前列にいた一部の観客を退場させる騒ぎがあり、ネット上で大きな騒ぎとなった。
観客が退場させられた経緯を簡単に説明すると、退場させられた観客は終始LiSAをアオるような発言を何度も繰り返し、LiSAから注意を受けていた。しかし、その警告も無視して、その後もアオり行為を続けたため、LiSAがスタッフに退場させるよう指示したという。LiSA自身もライブ終演後にツイッターを更新し、〈センターの目の前で、思いやりのない言葉を沢山投げてくる彼を前に、歌い続けることが難しかったのでお声がけさせていただきました〉と、騒動について説明していた。LiSAのベストパフォーマンスを期待する他の観客のことも考えると、致し方なしの決断だろう。しかし、この騒動をニュースで知った世間の人々からは退場させられたファンの肩を持つ声も確認されている。
「というのも、この公演ではルーレットで歌う楽曲をその場で決めるという形式を採用していました。ところが、そのためLiSAが歌う曲の歌詞を忘れてしまうという場面が見られていました。そこで彼女はスタッフに歌詞カードを持ってきてもらうように指示していましたが、それを退場させられたファンは『カンニング』とアオったりしていたんです。事情を知った人々からは『お金を払っている以上、クレームを出す権利もあるのでは?』といった指摘もあったんです」(エンタメ誌ライター)
とはいえ、今回退場させらせた観客に限っては、ライブに参加したファンからは退場処分は妥当という声が多く聞かれている。
「退場させられたのは1人だったそうですが、その観客は歌詞間違いがある以前からヤジが目立っていたといいます。また、ヤジ以外にも他の観客の迷惑となるマナー違反も見られていたという報告もあります。そのファンの存在自体がストレスとなり、歌詞間違いを誘発したということもあり得ますからね」(前出・エンタメ誌ライター)
アオり気味の声援や、暴走気味なテンションを見せる集団はグループアイドルのライブでも見られがちだが、こういったケースも起こることが伝わったこと自体は意味があったのではないだろうか。
(佐伯シンジ)