「意外とボクは義理・人情の男」
そのようにみずからの人間性を分析したのは吉本興業のお笑いコンビ・キングコングの西野亮廣だ。歯に衣着せぬ発言で世間を騒がせてきた男は、4月9日更新した「西野亮廣ブログ」で、大上段に構え、こうつづっていた。
西野は、まず、近年著名人らの間で盛んになりつつある有料会員制サービス「オンラインサロン」のメンバーが現時点で3527人も在籍していることを明かした。そのうえで、タレント目線から見たオンラインサロンの実態が「スポンサーさんが制作費を払って、制作費の一部がタレントのギャラになるという広告収入を最大の柱としたビジネスモデルからの自立」であり、サロンでの収入を確保することが芸能事務所からの自立に直結すると分析。
結果として、「オンラインサロンで生活が回りだしたタレントに対して、(芸能事務所は)『干す』というカードがきれなくなるので、これまでのようにコントロールできなくなる」と説明し、多くの場合、タレントのオンラインサロン運営は所属事務所からの反発にあうと紹介した。
しかし、西野は自身が吉本興業との間に確固たる信頼関係を築いているため、「ありがたいことに吉本はそこを好きにやらせてくれます」「1ミリも口を挟んでこないどころか、サロンメンバー(3527人の中)に普通に吉本興業の社員さんがいらっしゃいます」とも告白。そして、「意外とボクは義理・人情の男ですので」と自負すると、自由を与えてくれる事務所に対しては「キチンとお返しするつもりです。具体的に言うと、吉本興業の売り上げを極端に上げます」と突然の“ビッグな宣言”を施し、「今年の夏に」何らかのサプライズな仕掛けがあることを示唆した。
「西野は物怖じしない性格や、言葉のキツさなどから、常にケンカ腰なイメージが付きやすいですが、中身はジェントルマンそのもの。意味なくファンを貶めることもしないですし、絆や縁を大切にする熱い男です。オンラインサロンの評判も上々で、事務所からの独立はいつでもできる状態ですが、それをせず、吉本所属にこだわるのも彼なりの恩返しなのでしょう。順調にサロンのメンバー数が増えるのも納得ですね」(テレビ誌ライター)
はたして西野が仕掛ける夏のプロジェクトとは何を指しているのか。もしも彼の宣言通り、巨大芸能事務所の売り上げを1人で“極端に上げる”ことができれば、西野と吉本興業の信頼関係はさらに強固なものとなりそうだ。
(木村慎吾)