絵本「えんとつ町のプペル」が33万部、ビジネス書「革命のファンファーレ ~現代のお金と広告~」が10万部を突破し、作家としてヒット作を連発しているお笑いコンビ・キングコングの西野亮廣。芸人の枠に留まらず、いまや文化人、実業家としても活躍する西野だが、その活動に所属事務所も大きな期待を寄せているようだ。
11月21日、公式ブログで吉本興業の大崎洋社長と食事をしたことを明かした西野。大崎社長から若手時代のダウンタウンに関する「小劇場で芸を培い、テレビでの活躍につなげた」エピソードを聞く中で、西野は「M-1グランプリの改善案」を思いついたという。ブログによると、西野は「M-1では準決勝のみ会場が大きい」ことを指摘し「大会を面白くするためには、準決勝も決勝戦と同じサイズの劇場でやったほうがいい」と綴ったが、西野の提案に現場の反応は──。
「確かに言うことはわかりますよ」と語るのは、関東を中心に活動する中堅芸人だ。「準決勝で急にハコ(会場)が広くなって調子が狂うという話は定番。決勝の会場で準決勝の感覚でやるとスベるとも言われていますね」
西野の提案に概ね賛同する同氏だが、こうも指摘する。
「大会を運営する側や、M-1で優勝した芸人ならともかく、M-1で勝っていない西野さんが『改善案』を出すのはダサすぎる。『お前が言うな』と言われる話ですよ」
キングコング西野による「M-1改善案」。現場の反応は冷ややかであった。