本業のお笑いで売れず、生活のために副業をしている芸人は少なくない。だが、コンビの2人そろって副業で大成功を収めた芸人となると少なくなる。そんなレアケースが浅井企画所属のコンビ芸人「ニレンジャー」だ。林博之と川田青澄は、テレビ出演こそ「東京オーディション(仮)」(TOKYO MX)程度しかないが、副業は華やかだ。
「林は、東京・渋谷で女性キャストがいる夜の飲食店の店長をしているんです。それも2店。そもそもは、芸人で食えずに夜の街に飛びこみ、お店を切り盛りしていくうえで必要な許可証や免許を次々と取得するまでに至りました。今の店では、従業員のキャスト嬢の管理を任されているそうで、これまでに4500人も面接したその道のプロだとか。芸人のよしみなのか、女芸人を4人も雇用しているそうです」(エンタメ誌記者)
平均月収は40~50万円。年末の書き入れ時は、85万円ほどになるという。また渋谷という好立地でNHKの局員が来店するため、「500円で接待したことも…」と本人は話している。すると、そのうち芸人の登竜門であったネタ番組「爆笑オンエアバトル」(NHK)に6回も出られたとか。ちなみに、最近の芸人月収は3600円。水商売歴と芸人歴は同じ13年だが、“収入格差”は大きく広がった。
そんな林の相方・川田は何と会社社長である。
「移動式レンタル倉庫の会社で社名は『株式会社ものくる』。物が来る、がその由来です。レンタル倉庫を希望場所に届けるサービスで、収納BOXのレンタルもしています。彼はおよそ4年前、株式会社エアデリを起業しました。空輸と陸送をつなげた物流サービスでしたが、業績が伸びず、ものくると合併。現状、軌道に乗せることに必死で、社長としての儲けはほぼないそうです」(前出・エンタメ誌記者)
芸人月収は15万円程度。林より多いのは、ピン芸人としてイベント司会をこなしているから。川田の将来の夢は、社長として「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)に出演すること。林は、3店舗目の夜の飲食店を開店させること。ニレンジャーが芸人として売れる日はやってくるのだろうか。
(北村ともこ)