5月7日に放送された「しゃべくり007」(日本テレビ系)に俳優の滝藤賢一が出演。その年齢に共演者が一同が驚く場面があった。番組の冒頭では番組スタッフから「年齢を言うとビックリされる俳優さんです」とのカンペが示され、満を持して滝藤が登場。ここで滝藤が「41です」と年齢を口にすると、共演のネプチューン、くりぃむしちゅー、チュートリアルらが「えっ!?」と絶句だ。
ここでくりぃむしちゅーの有田哲平は「僕らより年下ですか?」と驚いた顔。さらにチュートリアルの徳井義実が「ウチより下です」、福田充徳が「僕ら42ですもん」と口にすると、客席からはひときわ大きな「えーーー!?」っとの声があがっていた。そんな観客の反応について芸能ライターが指摘する。
「確かに若者世代から見れば滝藤がもっと年上に見えても不思議はありません。しかし観客の驚きはむしろ、『しゃべくり007』のレギュラー出演者が全員、42歳以上のオジサンぞろいだったことにあったはずです。しかも40代前半はチュートリアルの2人だけで、あとの5人は全員が50歳間際なのですから、もはや番組名も『アラフィフ007』でいいんじゃないでしょうか」
5人の中で最も年上のネプチューン・名倉潤は、11月の誕生日で50歳を迎える真のアラフィフ。そして原田泰造と堀内健は一学年下の48歳だ。またくりぃむしちゅーの上田晋也は放送当日が誕生日で48歳を迎え、同学年ながら早生まれの有田哲平は現在47歳となっている。ではなぜ「しゃべくり007」にはそんなアラフィフ勢が集まっているのだろうか?
「彼らはいわゆる『お笑い第4世代』にあたります。大まかに言うと90年代に活動を始め、『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)をはじめとするお笑いバラエティ番組から育った世代です。これ以降のオードリーやオリエンタルラジオらは『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)など賞レースでの活躍をきっかけに人気を得るようになった世代という違いがあります。その一方で『しゃべくり007』のような番組では大物俳優がゲスト出演することも多く、司会者の年齢が若かったり芸歴が短いと何かと具合が悪い。そのため芸歴が20年を超え、年齢も40代の第4世代が重宝されるというわけです」(お笑い系のライター)
この世代には毒舌キャラの有吉弘行や土田晃之、情報番組でMCを務めるビビる大木やバナナマン設楽統、そして若手イジりに長けたバカリズムやフットボールアワー後藤輝基といった人材が綺羅星のように並んでいる。ただ脂の乗り切った活躍を見せていることから30代後半に思われることも多いようだ。これからは芸人の年齢をチェックしながら番組を鑑賞してもおもしろそうだ。
(金田麻有)