4月にスタートした報道番組「プライムニュース イブニング」(フジテレビ系)が早くも苦境に陥っている。視聴率は3%前後で低迷しており、そのやり玉に挙げられているのがパワハラ疑惑が発覚したメインキャスターの反町理氏だ。4月12日発売の「週刊文春」で後輩の女性記者に対するパワハラが報じられ、主婦を中心とする女性視聴者が離れたというのである。
その反町氏は世間的にはほとんど無名の“オジサン”記者であり、社内で不祥事を起こしたなら番組から降板させればよさそうなもの。だが、フジとしてはそうもいかない事情があるという。制作会社のスタッフが耳打ちする。
「実はフジテレビに出入りしている芸能人やスタッフに、反町氏の顔はかなりおなじみの存在なのです。なぜなら局内のあちこちに、反町氏が出演していた『BSフジLIVE プライムニュース』のポスターが貼られていたから。BS番組のわりには異様な力の入れ方ですが、政治部長を経て現在は報道局で解説委員長を務める反町氏は、報道部門のエースということなのでしょう」
しかもこの4月に「プライムニュース イブニング」がスタートした時には、反町氏に対する特別待遇があったというのである。テレビ誌のライターが振り返る。
「番組では当初、反町氏がいかにすごい政治記者なのかをアピールする映像を放送していました。その扱いは民放局の一記者を明らかに超えるもので、一部では『フジテレビは反町氏を池上彰に仕立て上げたいのでは』と噂されていたほど。もしパワハラ報道がなかったら、同番組で反町氏はどんどんスター記者扱いされ、そのうち池上氏と同様に彼の名前を冠した選挙特番が放送されていたかもしれません」
来年7月の参議院選挙でフジテレビではどんな選挙特番を放送するのか。そこに反町氏の姿があるのか、大いに気になるところだろう。
(金田麻有)