6月2日放送の「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系)にある疑惑が浮上している。何らかの問題が発生し、あわてて作った回なのではないかというのだ。
まずはこの日の放送を振り返ってみよう。テーマは「チャーミングな埼玉BEST20」で、「ださいたま」と言われる埼玉の意外な魅力を紹介した。
「今回のテーマは埼玉全域ということで、当然埼玉のあちこちからランクインするのかと思いきや、紹介されたのは行田、久喜、草加のお店ばかりでした。はっきり言って異常な偏りだと思います。しかも7位に埼玉的アミューズメントスポットとして小川町の見晴らしの丘公園や吉見の百穴が食い込むなど、首を傾げたくなるランキングです」(テレビ誌ライター)
そのためネットでは「今週のアド街はあわてて作った感ある」「埼玉をバカにした内容」「いつものアド街とは思えない」と内容を疑問視する声が上がっている。
そして今回の放送にゲストがいなかったことも疑惑に拍車をかけた。通常であれば埼玉に関係するタレントがゲストとして登場するものだが、この日スタジオにいたのは司会の井ノ原快彦とテレ東の須黒清華アナだけ。
「この日の放送に出演するはずだったゲストに何か問題が起きたのではないかと勘ぐりたくなってしまうんです。そのためゲストをなしにしてランキングの一部を削除、変更したとも考えられる。最近、問題を起こした埼玉出身のタレントといえば、真っ先に思い浮かぶのは元TOKIOの山口達也。彼はランキングに何度も登場した草加市の出身です。超大物の山口ですが、後輩の井ノ原の顔を立てて、アド街に出演予定だったとは考えられないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
山口の問題が報じられたのは4月25日。1カ月以上も前のことがアド街に影響を及ぼしたとは考えにくい気もするが、テレビ番組制作会社のスタッフはこう話す。「アド街は紹介する街が決まると1カ月以上もかけてしっかりと調査、撮影をするそうです。そこまでやらないと視聴者の共感を得られないと聞きました。しかも山口が出演するとなれば、かなり前からスケジュールを調整し、番組の内容も精査しないといけません。事件発覚前から企画が動いていた可能性は十分あると思います」(前出・テレビ誌ライター)
はたして山口達也が原因なのか。真実が明らかになることはおそらくなさそうだ。ただ、今回の放送で一番迷惑をこうむったのが、雑な内容の放送をされてしまった埼玉県民であることは間違いない。