未成年女性との飲酒および不適切な行為により、昨年6月8日に芸能活動を無期限停止した俳優の小出恵介。その個人事務所が5億円超の負債により倒産したことが明らかになった。
その負債総額は5億3305万円で、債権者は小出が所属していた芸能事務所のアミューズのみとなる。アミューズでは未払報酬の1619万円を債権額と相殺し、さらに小出側から1000万円を受け取ったうえで、残りの債権を放棄するという。そのためアミューズには5億円以上の損害が発生するが、17年度3月末決算にて貸倒引当金としてすでに計上済みだとしている。
「小出の一件により放送中止や再撮影を余儀なくされ、多額の損害が発生しました。昨年6月10日にスタート予定だったドラマ『神様からひと言~なにわ お客様相談室物語~』(NHK)は全6回分がお蔵入りに。出演予定だった7月期ドラマの『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)では急きょ代役を立てたほか、7月7日に配信開始予定だったドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』(ネットフリックス)では小出の役を別キャストで再撮影し、配信が1年以上も先延ばしになりました。同様に映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』でも代役を立てて全体の4分の1を再撮影。榮倉奈々主演の同映画はちょうど今、榮倉が宣伝でテレビに出まくっていますが、当然のごとく小出の名前にはいっさい触れられていません」(芸能ライター)
これらの騒動で発生した賠償金額は数億円とも数十億円とも噂されていた。それが今回の個人事務所倒産により、少なくても5億円以上だったことが明らかになった形だ。その莫大な金額を受けて、小出と同様に未成年女性との事件でジャニーズ事務所から契約を解除された元TOKIO・山口達也にも、あらためて注目が集まっている。
「山口の事件を受けて、レギュラー出演していた『Rの法則』(NHK Eテレ)が打ち切りとなり、NHKでは損害賠償を検討していると報じられました。同番組は月曜~木曜に放送の変則的な帯番組で、現在は海外ドラマでその枠を埋めている状況です。ただドラマ1作品がまるまるお蔵入りになった小出のケースとは異なり、山口の一件でNHKが被った実損害は『Rの法則』の収録分がお蔵入りになった程度。大きく見積もっても1000万円単位であり、小出とはケタが違うのです。TOKIOとして出演していた番組でも再編集などの混乱は1カ月程度で収まっており、テレビ局側の実害は意外に少なかったことでしょう」(テレビ誌のライター)
ジャニーズ事務所にとって幸いだったのは、山口に主演映画やドラマがなかったことだというのは、何とも皮肉な話なのかもしれない。
(金田麻有)