山口達也が、女子高生に無理やりキスをした強制わいせつの疑いにより書類送検された件で、一部の業界に少なからぬ影響が表れそうだ。各テレビ局では山口の出演番組を一斉に差し替え。4月26日の記者会見では山口の無期限謹慎が、そして5月6日にはジャニーズ事務所との契約解除が明らかになった。残りのメンバー4人で構成されることとなったTOKIOとしても当面は活動が難しい状態となった。それらの事態に内心、ほくそ笑んでいる向きもあるという。
「男性アイドルを運営する芸能事務所にとって今回の一件は、千載一遇のチャンスと言えるでしょう。『人の不幸を喜ぶのか』と言われそうですが、これまで数々の男性アイドルがジャニーズ事務所の圧力で潰されてきており、芸能界にはジャニーズ事務所に対する相当な反発心が渦巻いています。それゆえ今回の事件でジャニーズ側がテレビ局などに対して強く出られなくなっている隙間を突いて、非ジャニーズ勢が一気に存在感を高める可能性は小さくありません」(芸能記者)
“群雄割拠”の女性アイドルとは異なり、男性アイドルグループはほぼジャニーズの一強状態。たとえ大手芸能事務所の所属でも、ジャニーズを向こうに回して活躍するのは非常に困難だ。最近は名古屋発の“ボイメン”こと「BOYS AND MEN」のようにCDランキングの上位をにぎわせる新勢力も登場しているが、テレビで見かける機会は少なく、コアな人気にとどまっているのが実情である。
「しかし山口の不祥事がテレビ局に与えた損害は大きく、その状況でジャニーズ側が出演アイドルに関してテレビ局に圧力をかけている場合ではないはず。すでに深夜枠では男性アイドルも出演しやすくなっており、以前ほど締め付けは厳しくなくなっています。そこに来ての今回の事件ですから、もしかして2018年は男性アイドル業界に地殻変動が発生した1年になるかもしれません」(前出・芸能記者)
そのうちゴールデンタイムにて、非ジャニーズの男性アイドルが多数活躍する姿を見ることができるようになるのかもしれない。
(金田麻有)