ANZEN漫才のみやぞんといえば、8月25~26日放送の「24時間テレビ」(日本テレビ系)でチャリティマラソンランナーにも選ばれるなど、いまや絶好調のお笑い芸人。常に笑顔を絶やさないことから「人が良い」との定評がある一方で、周りと会話のペースが合わなさすぎる姿に「空気を読め!」と怒るアンチも少なくない。そんなアンチでさえ、みやぞんへの印象を一変させるシーンが、6月13日放送の「ナカイの窓」(日テレ系)にて映し出されたという。
この日は結婚式をテーマに据え、収録当日に開催されている披露宴にみやぞんらがサプライズ出演する流れに。ここで司会の中居正広から「どういう感じでいくの?」と問われたみやぞんは、「結婚式ったらマジですから、雰囲気的に。感動のほうがいいんじゃないですか?」と、ごくまともな対応を見せていた。そんなみやぞんの仕掛けたサプライズ演出についてテレビ誌のライターが語る。
「サプライズに向けてカーテン裏で待機するみやぞんは、柄にもなく緊張した表情。そしてカーテンが開くと一転していつもの笑顔になり、大騒ぎの列席者に向かって『落ち着きなさってください!』とおなじみの調子で語りかけました。しかしここからは、いつものような過剰で回りくどいトークは封印し、いたってマジメに『二人にプレゼントの曲、歌わせてもらってもいいですか? この歌をプレゼントとして歌いたいと思います』との口上に続けて、久保田利伸の『LA・LA・LA LOVE SONG』を生披露。芸人っぽい変な演出を入れることもなく、あえて原曲よりも遅めのテンポでしっとりと歌い上げ、新婦に感動の涙を流させたのです」
そして演奏後もぐだぐだトークを繰り出すことなく、「ボクだけではございません!」と中居と近藤春菜を式場に呼び込んだみやぞん。超大物ゲストの登場に列席者が大興奮する中、みやぞんはスッと数歩下がり、中居を主役の位置に促したのである。
「その姿にアンチたちも『本当にいいヤツなんだな』『人間としてまともだった』などと、みやぞんへの評価を一変したようです。新郎新婦にとって一世一代の晴れ舞台に真摯な態度で臨み、期待される役割をきっちりと果たした姿は、賞賛されてしかるべきでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
マジメな場にはマジメな態度で臨む。その「当たり前」ができるかどうかで人の評価は大きく変わってくるようだ。
(金田麻有)