本国での紆余曲折の末に日本の事務所と契約。6月26日に放送された「テレ東音楽祭」(テレビ東京系)での日本再デビューを温かい目で見守っていた視聴者がおもわず目を疑ってしまったのが、元KARAの人気者ク・ハラの衣装が下にズリ下がり、胸部分のアンダーウエアが数秒ではあったものの、生放送でお茶の間のテレビにまともに映し出されてしまったことだろう。通常の歌番組ではありえないこの放送事故はあっという間にトレンド入り。SNS上でハラの名前が連呼されてしまった。
「本当にビックリでしたね。アンダーウエアが肌色だったため、一瞬何が起こったかわかりませんでした。でも、改めて見たら…という感じでしょう。最初違和感を覚えなかったのは、ハラさんがそんなアクシデントにもめげず冷静にパフォーマンスを続けていたから。その後、ダンスの間にうまく直していましたが、今回の日本再デビューの背景が背景だけに、いろんな声が聞かれました」(女性誌ライター)
この事態に、SNS上で問題のシーンを何度も再生しては少々興奮気味のコメントを投稿する男性ファンもいたが、大半は「あんなアクシデントがあったのにきちんと歌いきってプロだと思った」「なんで神さまはそんなに彼女をイジめるの?」「一生懸命なハラを見て思わず泣いちゃった。これからも応援します」「やっぱりカワイイ。日本に戻ってきてくれてありがとう」と、ハラへの同情や応援の声で占められたという。反面、そんなハラ援軍から一斉に批判されてしまったのが復帰デビューを放送したテレビ東京だ。
「衣装がずり下がって中が見えてしまった時、カメラさんが構図を切り替えることをしないまま胸元がむき出しのハラさんを映し続けたことに怒っている人が多いですね。それと、今は日本では嫌韓ムードもありますから、番組スタッフがワザと合わない衣装を着せたんじゃないか、なんてトンデモな説まで流れていました。でも、それ以上にアクシデントの前のあることに『これが一番ひどい』とブーイングが多かったようです」(前出・女性誌ライター)
そのブーイングを受けたのは、番組中のハラ出演直前のこと。画面のテロップで出された「あのお騒がせアーティストが緊急来日」という文字だったとか。
「確かに、本国で裁判や自死未遂など騒動を巻き起こしたのは事実ですが、そこから立ち直るための舞台として、温かいファンの多い日本を選んだことは間違いありません。彼女にとっては癒やしの場に選んだともいえます。なのに、まるでワイドショーのような品のないテロップ文字に『そんなこと書いて誰が喜ぶの?』『不謹慎すぎないか』『それこそ彼女を追い込んだ韓国と同じじゃないか』という声が多かった。そのとおりで、そんな紹介をしなくても、元KARAのハラさんが日本に戻ってきました!でよかったと思います」(前出・女性誌ライター)
ネット上では「テレ東音楽祭らしい」という意見もあるが、東日本大震災でも真っ先に個人寄付をしてくれた好感度の高いハラだけに、ファンの“見守ってあげたい”ムードはかなりのものだった。本人も楽しそうだったことがせめてもの救いだろう。
(飯野さつき)