お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が6月18日に大阪で発生した地震に遭遇。そのわずか24分後にブログを更新し、地震に関する自説を披露した。だがその内容について非難の声が寄せられているという。
西野は〈たしかに揺れはしたけれど、阪神淡路大震災の時の揺れはケタ違いだった。震度が『1』違うだけで、こんなにも変わるものなのかなぁと思う〉と回想。震度7を記録した1995年の阪神・淡路大震災を引き合いに出し、震度6弱と震度7との違いに驚いていたようだ。これに対しては「死者もいるのに不謹慎」との批判が数多く集まっているが、それ以外にも西野の記述には大きな勘違いが含まれているという。週刊誌の記者が指摘する。
「阪神・淡路大震災の『震度7』とは被災地全域における最大震度のこと。中学生だった西野が住んでいた川西市では震度6弱でしたから、実は今回の地震と同じレベルの揺れだったのです。そして西野は《高速道路は根本から折れていたし、記憶補正がかかっているとも思えない》と綴っていますが、それは震度7に見舞われた神戸市で起こったこと。西野自身は震度7を体験していないので、そういう意味では“記憶に補正がかかっている”のも同然の判断をしてしまったのでしょう」
ただ、地震という強烈な体験のあとでは、どうしても記憶が変容するのはよくあることで、特に西野は14歳で被災しているため、子供心に「ものすごく大きな地震だった」という鮮烈な記憶が刻まれているのも無理はない。しかしそれでも今回のブログでは、明らかにトンチンカンな記述もあるというのだ。
「西野は『阪神淡路はホントに震度7だったのかなぁ?』と書いています。ブログの内容からしておそらく、本当は震度8や9だったのではないかと疑っているのでしょう。しかし日本で使われている『気象庁震度階級』は震度ゼロから7までの10段階となっており、そもそも震度7より上は存在しません。西野が『オレの中ではあれは震度8だった!』と思うのは自由ですが、気象庁発表の震度を疑うことに何の意味があるのか不明ですね」(前出・週刊誌記者)
西野自身は阪神・淡路大震災の被災者でもあり、週末になると復興ボランティアに行っていたという。それゆえ今回の地震に関しても不謹慎な気持ちなどいっさい持ち合わせていないはずだが、どうにも筆が滑ってしまうクセは隠し切れないようだ。
(金田麻有)