ドラマ「花のち晴れ」(TBS系)の最終回が6月26日に放送され、前回から4.3ポイントもジャンプアップの視聴率9.5%で有終の美を終えた。平均視聴率は8.3%となり、吉岡里帆主演の前作『きみが心に棲みついた』や、前々作の『監獄のお姫さま』(いずれも平均視聴率7.7%)を上回る好結果となった。その数字についてテレビ誌のライターが指摘する。
「放送前の下馬評では、King & Princeの平野紫耀やジャニーズJr.・宮近海斗らのジャニーズ勢を起用した女性視聴者向けの作品ながら、放送時間が22時からと深めであることから苦戦が予想されていました。ところがフタを開けてみると、意外にも男性視聴者が少なくなかったのです。過去2作品では吉岡の艶っぽさや、小泉今日子らのオールドネームで男性視聴者を集めていたのに対し、本作では若い女性と男性の両方を惹きつけたのが成功の要因でしょう」
その「花のち晴れ」では、どの出演者が男性視聴者を惹きつけたのか。テレビ誌のライターが続ける。
「今作では菊池桃子と高岡早紀のダブル起用が功を奏しました。二人とも若いころは男性ファンを虜にした美貌の持ち主で、菊池は現在、ママタレとしても活躍中。高岡は子供が3人いるわりにはママタレのイメージがなく、今でも豊かなバストを武器に魔性の女という魅力をまとっています。このようにタイプの異なる美女二人を起用し、しかも二人の出番が意外に多いことから、中高年視聴者にとっても見ごたえのある内容になっていました」
さらに、主演の杉咲花を含む若手の女優陣もまた、男性ファンの注目を浴びていたという。
「杉咲はいかにも“娘”という感じで、愛でたくなる魅力にあふれています。本作で一気に注目度が増した今田美桜は大きな目が印象的な正統派美人で、『オレが高校生の頃にこんなマドンナがいれば』と思わせるパワーがありました。そして顔面レベルに批判の集まる飯豊まりえについても『オレにはあの可愛さが分かる!』との声が続出。中高年男性にはハッキリした美人が苦手な人もおり、そういった“薄い顔好き”が飯豊を支持したのです」(前出・テレビ誌ライター)
つまり三者三様の美女を集めたのが正解だったというわけか。杉咲らを見ては自らの高校生時代を懐かしみ、菊池らを見ては等身大の目線でその美しさを目出る。どうやら「花のち晴れ」は一粒で二度おいしいドラマに仕上がっていたようだ。
(金田麻有)