圧巻のゴールを決めたサッカー日本代表MF乾貴士に対し、世界各国から賞賛の声が寄せられている。
乾を擁するサムライブルーは7月3日、ロシアW杯決勝トーナメント1回戦のベルギー戦に臨むと、2点のリードを奪いながら、その後立て続けに2失点。後半ロスタイムにはベルギーの速攻カウンターの餌食となり、2-3という悔しき逆転負けを喫していた。だが、スペインの大手スポーツ紙“MARCA”が特筆級の評価を与えたのは、後半7分に生まれた乾による超絶無回転シュートだ。ペナルティーエリア前でボールを受けた30歳のファンタジスタは、自身へのマークが緩んだと感じるや否や右足を思い切りよくひと振り。スロー映像で流れたボールはいっさいの回転がかかっておらず、世界的GKティボー・クルトワの腕をすり抜けてそのままネットへ突き刺さったのだ。
同紙は、乾によるこのゴールについて〈“キャプテン翼”で主人公・大空翼が放った神秘的なスーパーゴールを思い出させる〉と綴り、スペイン国内でも人気の高い日本産スポーツアニメを引用しながら絶賛。また、イタリアのスポーツ紙“Corriere dello Sport”も、この試合の最高評価である7点を乾に付け、その働きぶりと攻撃センスを褒め称えている。
今大会は負傷を抱えながらの参戦ながら、MVP級の活躍を披露した乾。日本のネット上でも「あのゴールを見た時、鳥肌が立った」「乾がいなかったらグループリーグの突破はなかった。4年後も期待してます」「手術が必要な状況からよく出場して活躍してくれた」との賞賛が並び、今後の日本代表を支える役割を求める声もある。夏にはスペインリーグの名門ベティスへの移籍もすでに決まっており、ますます偉大な選手へとパワーアップしてもらいたいところだ。
(ジェイコヴ)