日本の小中学生を夢中にし、80年代にサッカーブームを巻き起こした漫画「キャプテン翼」の初舞台化が発表された。8月18日スタートの全23回公演で、主人公の大空翼がGKの若林源三と出会ってから小学生の全国大会、中学生の全国大会を経て、ジュニアユース大会で優勝するまでが描かれる。
ここで気になるのが、キャプテン翼の特徴である“必殺技”をどう表現するのかという点だ。
「当時の小学生なら誰もがマネした“オーバーヘッドキック”や、人を吹き飛ばす破壊力を持つ“タイガーショット”など、破天荒な必殺技がキャプテン翼には多数登場します。それを舞台でどう表現するのか、ファンは気を揉んでいます」(漫画誌ライター)
それらの必殺技の中でも特に心配されているのが、花輪サッカー少年団の立花兄弟が繰り出す「スカイラブハリケーン」だ。この技は双子の片方がピッチに寝転び、上にあげた足の裏にもう1人が飛び乗って、2人の脚力でジャンプするというもの。通常より高く跳べるため、相手DFの上からシュートを打つことができる。
「当時小学生だった人なら一度は試したことがあるはず。実際にやってみるとわかりますが、タイミングや力の加減がとてもむずかしい必殺技です。この発展型で巨漢の次藤洋が土台になり、立花兄弟を飛ばしてシュートを放つ『スカイラブツインシュート』もあり、こちらはさらに高難度。舞台でどう表現するのか楽しみです」(前出・漫画誌ライター)
ファンの期待に応えるために、舞台ではダンスやイリュージョン、デジタル処理などをかけ合わせて必殺技を表現するという。漫画の実写化というと何かとバッシングされることが多いが、キャプ翼は問題なさそうだ。