お笑い芸人の宮川大輔が8月3日、ブラックマヨネーズの小杉竜一とともに大阪市で開催された映画「アントマン&ワスプ」の舞台挨拶に登場し、本作の吹替を任されたことへの感謝を述べている。
吉本興業所属の芸人としては過去に加藤浩次が「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を、そして宮迫博之も「アベンジャーズ」や「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でマーベル作品の日本語版吹き替えを担当。自身も晴れてその仲間入りを果たした形となった宮川は、「まさか自分にオファーが来るとは思ってもいなかった」とのことで、「嬉しさ半分、不安もありました」などと心境を語っている。
「大役を任された栄誉を喜んだ宮川ですが、一方でネット上からの反応は厳しいものばかり。『安易に芸能人を使うのはやめてほしい』『こんなんあるから吹き替えは絶対観ません』『本職の声優を使ってほしかった』との毎度の批判が飛び交い、『最近、キャラと声が合ってない場合も多くないですか?』『何で芸人が同じ作品で2人も??』というツッコミもありました。知名度の低い作品などが人気芸能人を吹き替えにあてがい、注目度の向上や増収を図るというのはよく見られるパターンですが、やはりあらかじめヒットが期待でき、根強いシリーズ愛好家も多いマーベル作品にお笑いタレントを起用することには、ファンから反発があるようですね」(テレビ誌ライター)
本人たちは“天下のマーベル”から届いたオファーにウキウキ状態も、世間はプンプン。そろそろ映画界は作り手と観客との間で徐々に大きくなったこのギャップを埋める作業をしなくてはならないかもしれない。
「例えば、宮迫のように意外にも才能を発揮して評価されるケースもありますし、有名人を使えば出演者に成り代わって各所で広報活動の稼動してくれるだけでなく、このような会見が情報番組のエンタメコーナーで繰り返し放送されるので宣伝効果は絶大。注目の大作映画ほど、吹替版を実力派の声優陣で固めるのは難しいでしょう」(エンタメ誌ライター)
気に入らないという向きは、大人しく字幕版を見るしかない?
(木村慎吾)