人気バラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)にて、やらせ問題で長らく休止していたお祭り企画が3月中にも再開することとなった。その裏側で巻き起こっている騒動について2月20日発売の週刊文春が内実を暴露している。
週刊文春では『「イッテQ!」「祭り企画」復活に吉本が怒ったのはナゼ』と題し、お祭り企画の主役である宮川大輔の所属する吉本興業サイドが激怒したと報道。それは、日テレが秘密裏に祭り企画再開の準備を進めていたにもかかわらず、2月4日付の「NEWSポストセブン」にて、宮川が1月にアメリカで開催されたお祭りに参加していたことが報じられたからだという。
「文春の記事で『フルーツケーキ飛ばし祭り』と紹介されているのは、現地で20年以上の歴史を持つ『グレート・フルーツケーキ・トス』という催し物。1月25日にコロラド州のマニトウ・スプリンスという人口5000人の田舎町で開催されました。それがNEWSポストセブンにスッパ抜かれたのは、米FOX系列の地元テレビ局が『コメディアンのダイスケ・ミヤガワがフルーツケーキ・トスに参戦』というニュース映像を配信したから。その映像にはご丁寧にも『日本のNippon TVが「世界の果てまでイッテQ」の収録を行った』とまで記載されています」(アメリカ在住歴を持つライター)
文春によると、吉本側は「情報統制が甘すぎる」と激怒しているという。しかし前出のライターに言わせると、これで怒る吉本のほうがどうにかしているというのだ。その理由をこんなふうに解説する。
「日本ならエンタメ分野での情報統制はごく普通のことですが、海外に出たらそんな規制はいっさい通用しないもの。特にお祭りでは地元メディアの取材は当たり前ですから、所属タレントをアメリカロケに送り出した時点で情報漏れは覚悟すべきです。よもや吉本は、日テレに現地メディアを押さえつける力があるとでも思っていたのでしょうか?地元テレビ局の取材では主催者の許可を取っており、主催者の要請でイチ参加者に過ぎない宮川がインタビューを受けるのもまた当然の話。むしろ宮川が取材されたことで、この祭りがやらせでないことが証明できたと喜ぶべきでしょう」
その取材映像で宮川は「アメリカのここでおもしろいお祭りがあると聞いてやってきました」、「けっこういろんな世界でおまつりに参加してるんですけど、ケーキ放るっていうのはあまりないですから、まあ初めてですね」と、参加の経緯について説明。そのうえで「4種目あるので、どれか一つホンマ、チャンピオンになれたらなと思います。頑張ります」と抱負を語っていた。はたして結果はどうなったのか、それこそ「イッテQ!」の放送が楽しみになるというものだ。
(金田麻有)