タレントの武井壮が8月8日放送の「戦え!スポーツ内閣」(MBSテレビ)に出演し、ロシアW杯を総括した辛口評論家のセルジオ越後の意見に異を唱えている。
サッカー日本代表は初戦のコロンビア戦で、序盤から相手の退場により主導権を握ると勝利、貴重な勝ち点3を手にし、続くセネガルとのドロー、そしてポーランド戦では敗北に終わるも、みごとにグループステージ突破という最低限の課題はクリアしていた。
しかし、同番組にゲスト出演したセルジオは「(コロンビア戦の)10人の相手に1勝しただけで、結局11人の相手に1試合も勝てなかった。ベスト16からベスト8に行ってナンボですよ」と一蹴。わずか1試合の勝利に留まった日本の戦いぶりに厳しい評価を下すと、同番組レギュラーの武井が「(セルジオさんは)番組にコメント寄せていただいてありがたいですけど、11人でスタートして、その中で反則があって1人減らされて勝っているんですから」「それが序盤に起きようが、中盤で起きようが、終盤で起きようが同じことです。11人対11人でやって勝ったんですよ。しっかり勝ってます。全然ズルくないですよ」などと反論している。
「確かにセルジオの言う通り、今回の日本代表が多少判定に救われた部分があることも事実であり、勝ち点3を得たのは退場処分が下されたコロンビア戦だけです。しかし、武井壮が言うようにコロンビア選手が退場したのは日本のシュートをハンドで止めるという明確なファウルがあったからであり、日本が何か恩恵を受けたわけでもありません。ネット上では今回の2人の議論に関して『現状の力ではあれが限界』『ゴタゴタがあった後の割にはよくやった』『ベスト16よりも上を目指すなら全然ダメだよね』などの声が上がり、賛否両論。しかし大方は日本の奮闘をねぎらう反応が多いですね」(スポーツライター)
サッカー界に長く在籍し、日本代表をさらに強くさせたいと願うセルジオと、アスリートや選手の立場になって考え、本気で戦い抜いた現場の人間を讃えたい武井。意見に多少の相違はあれど、サッカー界への強い想いや、輝かしい未来を願う気持ちは一致していると言えそうだ。
(木村慎吾)