3月25日放送のバラエティ番組「ナカイの窓」(日本テレビ系)にベテラン声優らが出演。パチンコ関連の仕事はギャラが段違いにいいなど声優業界のギャラ事情について語り、視聴者の興味を呼んでいた。一般にはなじみがない声優のギャラについて、テレビ関係者が解説する。
「声優のギャラにおける大きな特徴は“ランク制”です。声優が所属する業界団体の日俳連が定めているもので、最初の3年間は1本1万5000円のジュニアランクから始まります。そこから経験年数とともにランクが上がり、最高のAランクで4万5000円になる仕組みです。さらにその上のノーランクというのもあり、ここからは他の芸能人と同様に交渉でギャラが決まります」
このランク制は安定したギャラを保障する一方で、弊害も呼んでいる。ベテランになると自動的にランクが上がり、ギャラも上がるため、仕事が減ってしまいがちなのだ。
もちろん人気があれば仕事はついてくるものだが、名前だけで客が呼べるほどの人気声優はごく一部。これが役者の世界だと“味のある脇役”といったポジションで重宝されるケースもあるが、声優業界だと脇役はギャラの安い新人の指定席になりがちなのだ。