かつての同僚が仲たがいするケースは、女優の世界にもある。その典型的なケースが、
「大地真央(62)と黒木瞳(57)はともに宝塚歌劇団出身で、同時期に男役、女役のトップスターとして活躍した。長く映画やドラマ、舞台で活躍を見せていますが、退団後はほとんど共演はなく、不仲説が取りざたされています」(竹下氏)
宝塚ファンは大物女優2人の共演を心待ちにしているはずなのに。
「黒木は執念深そうに見えて、サッパリした性格。長らくNGリストに名を連ねていた柴咲コウ(37)とは15年放送のドラマ『○○妻』(日テレ系)で母娘役を演じ、現場では和気あいあいとしたムードで和解をアピールしていました。それでも大地との遺恨関係が続いているのは、女の園でよほどのトラブルがあったのでは、ともっぱらです」(竹下氏)
親戚筋にあたる寺島しのぶ(45)と松たか子(41)は幼なじみの間柄だが、現在は絶縁関係にあるという。
両家を取材してきた女性誌記者が語る。
「寺島の弟である尾上菊之助(41)の結婚披露宴が13年に行われました。松の父である松本白鸚(76)=九代目松本幸四郎=ら多くの歌舞伎役者が出席したのに、松だけが仕事を理由に欠席。その理由は、寺島と顔を合わせたくなかったからだと言われています」
原因は梨園のオトコ遍歴にあった。寺島は一時、松の兄・十代目松本幸四郎(45)=七代目市川染五郎=と恋愛関係にあったが、あえなく破局。幸四郎は03年に資産家の娘と結婚してしまう。そして同年に発売された寺島の自伝エッセイ「体内時計」(主婦と生活社)が松の逆鱗に触れたのだ。
「実名こそ出していませんが、幸四郎との恋愛と破局が赤裸々につづられていました。兄思いの松は『何もこんなタイミングで‥‥』と、兄の結婚に水を差されたことに憤慨。寺島の携帯番号も抹消したんです」(女性誌記者)
大御所俳優同士の遺恨バトルといえば高橋英樹(74)と松平健(64)。片や「桃太郎侍」(日テレ系)、一方は、「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)と、それぞれ時代劇の代表作を持ち、いわばライバル関係にある。
「2人とも時代劇では正義の味方というイメージが定着しているので、なかなか共演させにくい。いわゆるキャラかぶりですね。ただ、私生活では何かと色恋ざたで世間を騒がせた松平に対して、愛妻家の高橋にスキャンダルは皆無。高橋が『一緒にされたくない!』と敵意を口にしたことがあったそうです」(女性誌記者)
同様にキャラが重複する武田鉄矢(69)と中尾彬(76)にも不仲の噂が絶えない。放送作家によると、
「中尾が『何となく嫌いなんだよ』と漏らしたのが武田サイドに伝わり、武田が激昂したとの噂が業界中に広まったことで、共演NGリストに入りました」
はたして、2人の歩み寄りはあるのだろうか。
「ともに理屈っぽく、いかにもプライドの高そうなベテラン同士。しかも片や音楽、片や舞台ともともとの畑も違い、共通の知人もそれほどいないでしょうし、仲裁に入る人もいないでしょうね」(竹下氏)
頑固者の喧嘩は犬も食わないと言うが、どんな展開を見せるのやら。