今年の「キングオブコント2018」は初めて決勝進出者の発表が生放送される。そんな盛り上がる演出もあって、優勝すれば注目を浴びるのは確実で、今年も実力派の面々が虎視眈々と狙っているようだ。だが、中には一時的に注目を集めたものの、消えてしまったグループもいる。7年前「キングオブコント2011」準優勝を機に、一躍、表舞台に立ったコンビ芸人・2700もそんな1組だ。
八十島宏行が「右ひじ、左ひじ、交互に見て」と歌いながら、常道裕史が肘を交互に出す芸は当時、子どもから大人までがマネた。だが、今は彼らをテレビで観ることはない。
「ブレイクした1年は仕事が絶え間なくありましたが、3年も経つとスケジュールは真っ白。昨年8月、有名占い師から、『2700の名前では売れるのが50年後』と言われたため、“ザ ツネハッチャン”に改名しました。芸名も、“ツネ”は常道裕史に、“八十島弘行”は八十島宏行に改めたんですが、コンビ名は今年8月、“2700”に戻しました。でも、いまだに迷走している感じですね」(エンタメ誌記者)
双子の男児と妻を養う身である常道は仕事激減後、ふたたびバイトを掛け持ちする生活に戻った。そして今年1月、知人を介して不動産賃貸業に就く。正社員である。一方、同じく2人の男児のパパである八十島は5月、体調を壊して病気療養。コンビ活動は、一時休止に追いこまれていた。
「もともと週に1本の仕事があるかないかという極限状態だったので、常道さんは今、月~金曜日は『THE CHINTAI』という不動産業の営業マンで、週末が芸人というサイクルです。赤い毛のまま、内覧のお客さまに同行しているそうです。顧客には、カリスマトレーナーのAYAさんや、芸人仲間のトレンディエンジェル・斎藤司さんもいるとか」(前出・エンタメ誌記者)
常道は、不動産屋の営業マンとしてビジネス番組「Bizトーーク!」(BSスカパー!)に出演している。久々のテレビ出演が、サラリーマンとしての姿だったとは思いもしなかったに違いない。
本業で家族を笑顔にさせられなかった2700の「戦い」はまだ続きそうだ。
(北村ともこ)