ここで、ホットな遺恨情報に移ろう。伊藤英明(43)と藤原竜也(36)は昨年6月公開の映画「22年目の告白」(ワーナー)で初共演を果たしたのだが、そこで思わぬ事態に突入したという。
スポーツ紙映画担当記者が明かす。
「伊藤が自身の役に納得していない部分があって、現場は常にピリピリムード。藤原も初めのうちは気を遣っていたのですが、途中から我慢できなくなったようで、本番以外はまったく口をきかなかったそうです。実際、映画のプロモーションとして用意されていた2人のダブルインタビューも、伊藤サイドから直前にNGが出てキャンセルに。伊藤は公開初日の舞台挨拶も欠席しました」
2大イケメン俳優の共演はしばらくなさそうだ。
同じように映画撮影の現場で火花を散らしたのが、長渕剛(62)と松坂慶子(66)である。長渕が主演と監督を務めた89年公開の「ウォータームーン」(東映)撮影の際、ヒロイン役の松坂は一時、「途中降板」を申し出るほど追い詰められた。
「長渕の指示で台本のセリフが変わったり、理不尽な撮り直しが行われることはしょっちゅう。納得がいかない長渕が、松坂に演技指導を申し出たところ、彼女は断固拒否。スッタモンダの末、なんとか公開にこぎつけましたが、松坂の登場シーンは大幅にカットされ、興行面でも大コケしました」(映画担当記者)
できた映画は、♪ろくなもんじゃねえ~!?
さて、夜の行儀の悪さがたたって多くの芸能人からダメ出しされたのが、柳葉敏郎(57)だ。
大手芸能プロの幹部が耳打ちする。
「ふだんは体育会系で先輩には礼儀を尽くすのですが、一方で酒癖の悪さも知られており、過去には酔っ払って志村けん(68)の頭の上に自身の股間を乗せて『バカ殿!』とネタにした伝説の持ち主。知人の結婚式でプロレスラーに喧嘩を吹っかけようとして哀川翔(57)に止められたなんてエピソードもあります」
そんな柳葉が酒乱状態で怒らせた相手とは──。
「和田アキ子(68)です。10年ほど前のことですが、志村さんのケースと同様、酒に酔ってチン出しでもしたのでしょう。和田はブチ切れて『二度と顔を見せるな』と絶縁を言い渡したそうです。以来、2人の共演がないことを考えれば、いまだにしこりが残っているのでしょう」(芸能プロ幹部)
そんな和田と長年、仁義なきバトルを繰り広げているのが小林幸子(64)だ。
「年齢では和田が4つ上ですが、芸歴は小林のほうが長い。いわば年下の先輩と年上の後輩という微妙な間柄。さらに今でこそやめていますが、和田はかつてヘビースモーカーだったのに対して、小林は大の嫌煙家。2人とも『NHK紅白歌合戦』の常連でしたが、昔の楽屋は大部屋で、大勢の出演者が1つの部屋にひしめき合っていました。小林が自分のところに流れてくる煙に我慢できずに文句を言ったのが、遺恨のきっかけだそうです」(レコード会社スタッフ)
だが、和田も負けていない。「NHK紅白歌合戦」で、年々大がかりになっていく小林の衣装を舞台袖で見ては、
「もう、邪魔でしゃあない!」
とブチ切れる始末。それを伝え聞いた小林は、
「文句があるなら直接言いに来ればいい」
と応戦したという。
「和田も小林も15年以降は紅白出場から遠ざかっていて、いちばんホッとしているのは30年以上も板挟みになっていた紅白のスタッフでしょうね」(レコード会社スタッフ)
和田と小林の大御所コンビに続いて、遺恨合戦の大トリを飾るのは、五木ひろし(70)と森進一(70)。歌謡界の2枚看板に何があったのか。
「年齢も同じでデビューもほぼ同時期。ただ、NHK紅白歌合戦に関しては、森が3年早く出場を果たしています。そんな優越感もあってか、ある現場で森が『五木クン』と呼んでしまったことに、五木が激怒。下に見られたことが許せなかったのでしょう。以降の五木は『森君よりも安いギャラではステージに立たない』と対抗心を剥き出しにしたそうです」(芸能プロ幹部)
芸能界という乱世を生き抜く芸能男女たち。誰しも積年遺恨の一つや二つはあるに違いない。