「日本の台所」と呼ばれた築地市場が83年の歴史に幕を閉じた。しかし、10月11日の豊洲新市場の開場を控えた土壇場で、トンデモない事態が起きていた。
「豊洲市場は産地・出荷者、そして市場関係者、さらに消費者のみなさんなどすべての関係者の皆様に安心して利用していただける、すなわち安心・安全な市場として開場する条件を整えることができたと、このように考えております」
小池百合子東京都知事(66)が「安全宣言」を発したのは7月31日のこと。だがそれ以降、築地にも豊洲にも、看過できない問題が勃発していた。
「築地市場の広さを考えると、現時点で少なくとも数千匹のネズミが生息していると考えられます。中には『1万匹は下らない』と言う関係者もいます。そのネズミが、閉場に伴い、すみかを追われて大群となって外に出ていく可能性があるのです」
そう警鐘を鳴らすのは、「ねずみ駆除協議会」の矢部辰男会長だ。
その結果、大量のネズミが銀座に拡散し、阿鼻叫喚の大パニックをもたらしかねないというのだ。
「もっとも懸念されるのは、食中毒の増加です。下水道などの汚い場所を走り回り、体にどんな菌やバクテリアが付着しているかわかりませんからね」(前出・矢部氏)
小池都知事が強調した豊洲の「安全性」についても疑問符をつけざるを得ない。
9月25日には、驚愕の動画がネット上にアップされた。
〈開場間近の豊洲市場で臭い水噴出 マジか〉
と題された投稿映像を見ると、確かに、敷地内のマンホールから大量の水が噴出しているのがわかる。
「何か、臭いね‥‥。臭いよね」
こんな撮影者のつぶやきがテロップで表示され、さらにカメラは、謎の水に混入した白い異物をしっかりと捉えていた。
10月9日発売の「週刊アサヒ芸能」10月18日号では、この「クサイ水」の正体を究明するとともに、豊洲新市場の問題点を浮き彫りにしている。