爆笑問題の太田光が、自らの裏口入学疑惑を報じた「週刊新潮」を相手取って起こした裁判の第1回口頭弁論が10月9日、東京地裁で行われた。8月9日発売の週刊新潮では、今は亡き太田の父親が仲介人物に800万円を支払って、太田を日本大学芸術学部に裏口入学させたとの記事を掲載。これに対して太田側は約3300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求め、民事訴訟に訴え出ていた。その裁判について週刊誌の記者がささやく。
「今回の裁判で太田に味方する声はほとんど聞こえてきません。むしろ、普段は他人の揚げ足取りで笑いを取っている太田が、自分のことになるとムキになって裁判を起こすのかと笑い者になっている状況です。それに裏口入学の真偽についてはほとんどの人が興味を持っていないのが現実。しようがしてなかろうが、この記事で太田が受けた実害など存在しないんじゃないでしょうか」
しかも今回の裁判が続いていくことで、お笑い芸人としての太田にとってマイナスになるとの声も小さくない。お笑い系のライターが指摘する。
「太田にしても当初はラジオ番組で『あんなバカ学校、裏口入学なんかするわけねぇだろ!』と笑いのネタにする懐の深さを見せていました。さらに9月1日の30周年記念単独ライブでは『会場来る時に裏口から入ったら警備員がバカにしたような目つきだった』と切り出したかと思えば、『あの野郎、今度会ったら許さねえ。べらべらしゃべりやがって』と“仲介者”に対する怒りを示すなど、きっちりとネタに仕上げていたのです。そうやって自分で“爆笑できる問題”に昇華し、これで一件落着かと思いきや今回の裁判ですから、ここで蒸し返してどうするんだという思いですね」
今回の裁判を巡っては、太田の妻で所属事務所社長の太田光代氏が裁判に打って出たとの観測も根強い。はたしてお笑い芸人を抱える事務所の社長として正しい判断だったのか。今後問われることになりそうだ。
(金田麻有)