年末の恒例行事となっている「2018ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語が11月7日、同事務局から発表された。同賞では以前から候補語のチョイスに偏りがあると指摘されており、今年も一部の単語に対して世間から否定的な声があがっているようだ。
「政治的に偏っていると指摘される点は相変わらずで、数年前から散々使われている『首相案件』を今年の候補にあげるあたり、無理やりひねり出した感が否めません。その一方で今回は『TikTok』や『ダサかっこいい/U.S.A.』『ひょっこりはん』など、若者世代に多用された単語もピックアップ。以前から指摘されていた《年寄りのチョイス》という批判を交わそうとの狙いも垣間見えます」(週刊誌記者)
事務局側の狙いは定かではないが、今回の候補語を伝える報道では、若者文化についていけない様子を露呈している例が珍しくないという。週刊誌記者が続ける。
「多くのメディアがスマホアプリの『TikTok』について、『Tik Tok』とスペース付きで紹介しています。大賞事務局側はちゃんとスペースなしの正式名称で発表しているのに、わざわざスペースを入れて2語に分けるのは滑稽かつ不用意なミスでしょう。この手の誤りは新たなネット系サービスが普及するたびに発生しており、『Youtube』(正しくはYouTube)や、『FaceBook』(正しくはFacebook)などが好例。今回の『TikTok』に関しては新聞社などの大手メディアでも間違っているところが多く、若者層からは『年寄りらしい間違い』とせせら笑われていますね」
その「TikTok」はスマホアプリをインストールしないと試し見すらできないので、パソコンでも見られるYouTubeやFacebookに比べて「見たことも聞いたこともない」という中高年世代は少なくない。この調子では「新語・流行語大賞」に選ばれる可能性も小さそうだ。
(金田麻有)