「今年の目玉は誰かな?」
「あの大物歌手は今年はどう?」
10月の番組改編を終えると、芸能関係者の関心は、早くも年末のNHK紅白歌合戦へと傾くこととなる。民放プロデューサーが語る。
「この時期になると、業界では挨拶代わりになるくらい。正直、誰もが口ずさめるヒットソングが生まれない時代に、それでも国民的歌番組の体裁を維持する編成をしなければいけないだけに、並々ならぬ苦労があるはずです」
今年はダンスが「ダサかっこいい」と話題のDA PUMPの「U.S.A」が大ヒットしたが…。NHK関係者が打ち明ける。
「間違いなく当確1号でしょう。他に、今年がデビュー40周年で6月にはNHKホールで記念ライブを行ったサザンオールスターズが出演に前向きだということです。また今年は、スポーツイベントも多く、平昌五輪の主題歌を歌ったSEKAI NO OWARI、同じくサッカーW杯のサチモスなどが当確。これに朝ドラ『半分、青い。』の主題歌の星野源も出演確実なだけに時代遅れとは呼ばせません。残すは、審査員枠に全米オープンを制した大坂なおみのスケジュールを押さえられれば、話題性も十分です」
タマ切れ目玉不足にあえいできたのがウソのような盤石さだが、ここにきて内部で不祥事が発覚した。芸能デスクが説明する。
「制作局エンターテインメント番組部の部長が紅白での女性局員への性的ハラスメントで3カ月の停職処分を受けていたことが発覚したのです。実はこのX氏は紅白の統括プロデューサーを担当しており、一昨年のタモリとマツコをふるさと審査員に起用したほか、『ひよっこ』放送前に有村架純を紅組司会として起用した敏腕プロデューサーです。今年も司会には、松本潤と、3年連続での有村の起用がほぼ内定していたのですが、この下半身醜聞との関連を嫌って白紙撤回となる可能性も出てきました」
国民的関心事の紅白は今年も簡単には片付きそうもない。