8月17日、今年の大みそかの「第71回NHK紅白歌合戦」が無観客での開催を検討していることが「スポーツ報知」により報じられ、これに期待の声が高まっている。
紅白は現時点で開催自体の発表も出ていないが、同紙では関係者の話で「無観客、生放送を基本線にして行う予定」としている。 また、会場となるNHKホールは来年3月から耐震工事で休館になるため、改修前最後の紅白となるが、ステージに限定せず2階席や別スタジオを使用する異例の形で臨む可能性も示唆している。
年末の風物詩を楽しみしている視聴者にとって今回の報道は朗報だが、ネット上では“紅白が変われる良いチャンス”とする意見が多い。
「《実力のある歌手だけに絞ればいい》《お祭り騒ぎやヘタな学芸会はもうやめて》《合戦形式なくていいだろう。歌をじっくり聞かせて欲しい》《これで若いアイドルが大人数でごちゃごちゃ出てくるのも止められるだろう》といった声が相次いでいます。19年末の紅白は大トリを含む後半第2部の平均視聴率が37.3%で2部制となった1989年以降で過去最低を記録。“ヤマ場がない”とさんざんコキ下ろされた70回の節目となりましたからね」(テレビ誌記者)
加えてNHKの場合、受信料や膨らみすぎた体制など世間の風当たりが強くなるばかりの状況にある。
「大勢の出演者を呼びカネばかりがかかる状況から、スリムに転換する好機ではあるでしょう。コロナを名目に、例年入れ込まざるを得ない大手事務所アーティストのバーターも削ることができる。言い方は何ですが、“コロナ便乗紅白”がNHKのイメージアップのカギを握るかもしれません」(テレビ制作会社関係者)
国民の期待に応えられるか。