年末の風物詩「NHK紅白歌合戦」の出場者選考をめぐって、音楽業界が騒がしくなっている。ジャニー喜多川氏による性加害問題が勃発したことで、ジャニーズ事務所所属タレントの出場が危ぶまれているのだ。
「例年、5~6組程度は『ジャニーズ枠』として確保され、出場していましたが、今年の状況に照らし合わせると、大幅減は避けられません。ジャニー氏の問題がなければ『なにわ男子』らは出場間違いなしと言われていましたが、微妙な情勢です。歴代司会者も輩出した芸能事務所ですが、その威光はもうありません。代わりに辞めジャニの山下智久らに出場チャンスが出てきました。勢力図は大きく変わり、新興のボーイズグループが初出場を狙っていて、所属プロダクションは交渉と売り込みに攻勢をかけています」(テレビ誌記者)
司会者選考も大詰めを迎えている。リハーサルを含めて拘束時間が長期にわたり、失敗が許されない重圧がかかる。ぶ厚い台本が用意され、負担が大きいことや、スケジュールの確保が必要とされることから、放送の数カ月前に発表される。とりわけ注目されているのは、女性司会者だ。
「最有力候補は、昨年の紅白で初司会を務めて大好評だった橋本環奈です。2024年後期に放送される朝の連続テレビ小説『おむすび』でのヒロイン抜擢が決まっており、そのプロモーションを兼ねての続投がウワサされています。対抗馬は浜辺美波。現在放送中の朝の連続テレビ小説『らんまん』で好演し、人気が急上昇しています」(前出・テレビ誌記者)
早くも関心が集まる今年の紅白歌合戦。NHKはどういった判断をするのか。
(佐藤恵)