2016年10月期に放送され“恋ダンス”でも一世を風靡した人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)の野木亜紀子によるオリジナル脚本で、10月10日にスタートした「獣になれない私たち」(日本テレビ系)。
初回の視聴率は11.5%をマークし、「逃げ恥」の初回(10.2%)を超えたとして、今後の展開に注目が集まっている。
「松田龍平と新垣結衣のW主演で“加速する、大人たちのラブかもしれないストーリー!”という惹句。“心に堅いヨロイを着込んだ男女”が、赤の他人だからこそ本音をぶつけ、傷つきながらも自分らしく足を踏み出す姿を描くラブコメディです。新垣結衣演じる、常に笑顔で仕事も完璧なOL・深海晶が、パワハラ、性的ハラスメントに心をすり減らし、虚無感でいっぱいになる様子や、婚約者がいるのに本気の恋がしたいと願うなど、テーマが満載。SNSには、主人公への共感のほか、ヘビーだけれどおもしろいという声もあがっています」(芸能ライター)
この芸能ライターは、この「けもなれ」に“ヒットの予感”を認識しているという。
「できるOLである主人公が社長に無理難題を言われ、できない後輩のフォローをし、取引先からはハラスメント、社内の人間関係に気を遣うなど、現代の女性の日常を上手に活写しています。男女の物語となると恋愛にまつわる場面に比重を置きがちですが、広い世代に渡って仕事をする女性が多い現在、1日の中で大きな時間を占め、人生に大きな影響を与えかねない仕事の場面をないがしろにしない姿勢は、幅広い世代から受け入れられそうです」(前出・芸能ライター)
主人公の公的な顔と私的な顔の両面を上手に描きながら、ラブストーリーと言い切るのではなく“ラブかもしれないストーリー”を突き進むであろうこのドラマ。今後の展開に注目だ。
(伊藤その子)