放送開始前は秋のドラマ期待度ナンバーワンだった「獣になれない私たち」(日本テレビ系)が放送回を重ねるごとに数字を落としている。
スポーツ紙芸能デスクがその理由を説明する。
「原因はズバリ、脚本に視聴者がそっぽを向いてしまったからです。今回は『逃げるは恥だが役に立つ』など主演・新垣結衣と4回目のコンビを組む野木亜紀子が脚本担当だっただけに、視聴者は逃げ恥のようなラブコメを期待してしまったわけです。ところが、フタを開けてみればガッキーは仕事に疲れたOL、しかも恋人役の田中圭も優柔不断、ビールバーで出会って恋に発展する相手となる松田龍平もガッキーに対しあまりにそっけない態度のため、視聴者は田中で癒やされることも、松田でときめくこともできない」
一部では、配役を逆にすればよかったなどの声も出ているが、不振の理由はそれだけではないという。
民放ドラマプロデューサーが打ち明ける。
「実は、関心度が高かったのにもかかわらず、初回から数字が伸びなかったのは、宣伝不足だったとの声が指摘されています。ドラマが始まる直前には、通常ならドラマ出演者が番宣などできる限りメディアに出演するのが慣例ですが、今回のドラマではガッキーがインタビューなど取材される機会が極端に少なかった。というのも、取材は主演2人一緒でするという制約があったんです。一方、松田はドラマに関係ない離婚や弟の結婚など、松田が極端に私生活を聞かれることを取材NGにしているため、2人が並んでのショットが実現しなかったんです。これでは、ドラマが盛り上がりに欠けるのもしょうがない」
初回二桁を記録した視聴率も、第3話ではいよいよ8.1%まで落ち込んだ。
「有村架純の『中学聖日記』も初回より続けて6%台と低視聴率をキープしている。今後の展開では、いよいよ中学生を相手に有村が大胆な艶技が予定されているだけにさすがに、視聴率も上がってくるとみられます。『逃げ恥』の俗称をマネし、”けもなれ”ブームを願っているようですが、このままが撃沈する可能性は高いと言わざるを得ない」(前出・デスク)
もはや、視聴率なんてどうにでも“なれ”!?