11月6日(現地時間)にアメリカの中間選挙が行われ、上院は共和党、下院は民主党が多数派を占める「ねじれ現象」が現実化した。その中間選挙を巡っては日本の各テレビ局も現地レポートを交えて詳細に伝えていたが、なぜか「報道ステーション」(テレビ朝日系)の視聴者から悲鳴があがっているというのだ。その報ステの報道について週刊誌記者が指摘する。
「政治関連の報道には各局の姿勢が如実に表れるもの。『報道ステーション』ではいわゆる《アサヒ的》な姿勢が顕著で、今回の報道でもトランプ米大統領がアメリカ社会を分断していると断言し、危機感を煽っていました。テネシー州での現地取材に赴いている富川悠太アナは『LGBTは政治的まやかしだ』と主張する男性の声を紹介。ただその男性はニューヨーク州バッファローに本拠地を置くアメフトチーム・ビルズのファングッズを身に付けており、はたしてテネシー州民の声だったのかは疑問です。ともあれ報ステの報道姿勢は予想通りの内容で、通常運転と言える番組作りになっていました」
ただ番組の内容は予想通りでも、この4月から同番組のメインキャスターを務めている徳永有美のファンにとっては、悲鳴をあげざるをえないものだったようだ。芸能記者がこうつぶやく。
「入社20年目でばりばりのテレ朝社員である富川アナならともかく、退社からすでに13年も経つ徳永までもがトランプ大統領や共和党の政治姿勢に疑問を投げかけるようなセリフを口にしていたことには、ショックを受けたファンも多かったようです。徳永は2004~05年にも報ステに出演していたものの、それはスポーツキャスターとして。ほかには『やじうまワイド』の司会を担当していましたが、政治系の報道とはほぼ無縁の局アナ生活を送っていました。そして何より彼女が人気を博したのは、内村光良と“不貞再婚”するきっかけにもなったバラエティ番組『内村プロデュース』への出演です。同番組では芸人たちのマッパを前に苦笑いする度量の大きさで、視聴者から《徳ちゃん》と親しまれていたもの。そんな美人でサバサバした徳ちゃんが、いまやテレ朝的な報道にどっぷりと浸かってしまったのですから、かつてのファンはさぞやガッカリしているに違いありません」
もっとも徳永にしてみれば、出演番組の方向性に合わせるのはフリーアナとして当然の話。「人は変わる」ということを、かつてのファンも受け入れていかねばならないのかもしれない。
(金田麻有)