この10月にキャスターを交代した報道番組で明暗が大きく分かれている。元NHKの有働由美子アナをメインキャスターに抜てきし、番組名も小文字に変えることで心機一転を図った「news zero」(日本テレビ系)は視聴率が続落。10月12日には4.6%という壊滅的な結果に終わり、日本テレビの上層陣を震え上がらせている。
それに対して前任者の小川彩佳アナがAbemaTVに転出し、13年ぶりに徳永有美アナが復帰を果たした「報道ステーション」(テレビ朝日)は堅調。16日にマークした視聴率11.5%は、22時以降の報道番組激戦区でトップの数字となっているのだ。
とはいえ各種の報道を見ると、決して徳永アナの評判が良いわけでもない。メインキャスターでありながら、共演者のやり取りをただ眺めているだけという批判に加え、前任者の小川アナが嵐の櫻井翔をトリコにしたほどの美人だったことから“小川ロス”を案ずる声もある。しかし《徳永 vs 有働》という対決で捉えた場合、二人の間には越えられない壁があるという。週刊誌記者が指摘する。
「何より重要なのは、23時台の報道番組を支える視聴者はサラリーマンを中心とした中高年男性だということ。それゆえ女性キャスターには《おじさんたちのアイドル》的な立ち位置が求められています。その点で徳永アナはかつてバラエティ番組『内村プロデュース』(テレビ朝日系)にて“徳ちゃん”の愛称で親しまれ、時には芸人たちのマッパを見せるようなギャグにまで付き合わされるなど《可愛くてイジリがいのある女性アナ》との評価を得ていました。それゆえ今回の報ステ復帰に際しても、おじさん視聴者たちが『徳ちゃんが戻ってくるのか!』と小躍りしているのです」
そんな徳永アナに対して、有働アナの評判はどうなのか。
「有働アナは朝の情報番組『あさイチ』(NHK)で人気を博したものの、それはあくまで主婦人気に過ぎません。それゆえzeroの視聴者にとっては『女性受けのいいおばちゃんアナ』でしかなく、一日の終わりに見たい相手ではないというのが現実でしょうね」(前出・週刊誌記者)
徳永アナを巡っては、既婚者でありながら内村光良と不貞関係となり、しまいには略奪婚で再婚した過去が何かと蒸し返されるもの。しかし批判的な目を向けるのは女性が中心で、報ステのメイン視聴者層である中高年男性にしてみればむしろ、「不貞して奪いたくなるほどに魅力的」なのだろう。そんな徳永アナの経歴に、独身の有働アナでは逆立ちしても太刀打ちできないのは明らか。それゆえ《報ステ vs zero》の勝負は、番組が始まる前からすでに決着がついていたようだ。
(金田麻有)