テリー 加藤さんは多摩美術大学を卒業しているんだね。いい学校じゃないですか、なかなか入るのも大変だったでしょう。
加藤 いえいえ、僕は自己推薦枠で受けたので。3分間の自己PRで「世界にひとつだけの花」を歌って踊ったんですが、それが話題になって「なんかヤバいやつが入学してくる」なんて校内で話題になっちゃったらしいんです(笑)。
テリー 仕事との両立は大丈夫だったんですか。
加藤 僕、「あっぱれ──」の卒業から大学を卒業する頃まで、年に1本ぐらいしか仕事がない時期があったんですよ。そういう意味では、けっこうつらい時期でもあったんですが‥‥。
テリー 逆に学生の時間をじっくり取ることができたんだ。
加藤 はい、楽しかったです。裏方の仕事にも興味があって、映像演劇学科というところに行ったんですけど、自分が好きなエンターテインメントの世界を目指している人たちばかりだから、話はもちろん、気も合うんですよ。子役時代はお稽古ごとばかりで、友達と遊ぶ時間がほとんどなかったものですから、そういうことも含めて多摩美ではたくさん貴重な経験を得ることができたな、と思いますね。
テリー じゃあ、恋愛なんかも楽しんでいた?
加藤 片思いはありますけれど、今まで恋愛は一切したことがないんですよ。
テリー ええっ、今、いくつだっけ?
加藤 28歳です。
テリー ウソだよ、そんなの。あ、わかった! ゲイなんでしょう。
加藤 アハハハハ、違いますよ。人と会ったらそれ、100%言われるんですけれど(笑)。21歳の時にリリー・フランキーさんと舞台で共演させていただいて、以来、仲よくさせていただいてるんですが、今年久しぶりにお会いした時には「おい、カミングアウトに何年かかるんだ」って言われました(笑)。
テリー 言っている意味が全然わかんないよ。だって、女性と恋愛したことないんでしょう?
加藤 はい、男性とも女性とも、そういう行為を一切したことがないんです。
テリー ほら、ここにあるアサ芸を読んでごらんよ(と、本誌をパラパラと見せる)。裸のグラビアなんか見たら、普通の男性だったらムラムラしてくるんじゃない。
加藤 アサ芸、「あっぱれさんま大先生」の楽屋に置いてありました(笑)。でも僕、こういうものをあまり受け付けなくて‥‥。
テリー ああ、なるほど。そういう方面への意識が高いというか、美しい感じが好きなんだね。でも、実際のところ、これまでそういうムードになる機会もあったでしょう。
加藤 ないですよ。誘われもしないし、こっちも誘わないので。しかも、僕、ガッツリ系のキスとかも苦手で‥‥。
テリー なんだよ、キスもNGなの?(笑)そんなの、聞いたことないよ。今どきのアイドルだって、そんなこと言わないぞ!
加藤 アハハハハ、すみません。
テリー ベロチューの気持ちよさを教えてくれる、いい人が見つかるといいけどねェ。もっとも、相手は男性か女性か、まだわからないけど(笑)。