2018年は吉岡里帆にとって“受難の1年”だったと言えるだろう。前年の「水着姿なんて絶対出したくなかった」というインタビューでの発言に端を発し、吹き荒れた逆風を収めるべく、改めて「グラビア仕事に感謝している」と真意を述べるも、特に水着にならないグラビア活動を続けたせいで説得力を失い、また、1月期の「きみが心に棲みついた」(TBS系)、7月期の「健康で文化的な最低限度の生活」(フジテレビ系)と主演ドラマが立て続けに不調。さらにヒロインを演じた映画「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」も興行収入で大苦戦。一度、負のスパイラルに陥ると、可愛い仕草も“あざとい”と評され、カレンダーにも「水着デカすぎ」とツッコミが入る始末。
前年、ドラマ「カルテット」(TBS系)やCM「どん兵衛」で脚光を浴び、2017年ブレイク女優1位に輝いた実績からすれば、まさに急降下を極めたと言っていいだろう。
「しかし昨年末、吉岡里帆の再浮上の兆しを見せた瞬間がありました。それが『2018 FNS歌謡祭』で、映画で共演した阿部サダヲと“シン&ふうか”名義で歌った『体の芯からまだ燃えているんだ』です。これぞまさしく、閑古鳥映画『音量を上げろタコ~』のテーマソングですが、ギターを弾きながら魂のこもった歌唱を見せた吉岡に対しネット上では『歌手として凄い才能を感じた』『不覚にも感動しました 魂で歌うってこういうことなんだと思った』『俳優さんにここまで歌われたら口パクの歌手は恥ずかしいだろうな』などと、その“本気度”に賞賛が乱れ飛んだんです。これが、吉岡里帆にとって、久しぶりの肯定的なネットニュースだったはずです」(エンタメ誌ライター)
実は、映画「音量を上げろタコ~」の舞台挨拶でも2人の熱唱は披露されており、吉岡は拙いながらもギター生演奏を披露。「FNS~」でも、歌いながらギターのコードを押さえながら歌っていることが確認でき、アーティストさながらのパフォーマンスだった。
「本来、芝居にしてもグラビアにしても、全力で取り組むのが吉岡の信条。それがようやく伝わったのだとすれば、今年の活動は反動的に評価を高め、好感度もV字回復する可能性が高いのではないでしょうか」(前出・エンタメ誌ライター)
願わくば“本気の水着グラビア”をもう一度、披露してもらいたいところだ。