90年代末から2000年代初頭に人気を集めた歌姫・小柳ゆきに独立騒動が浮上しているという。
小柳は99年にリリースしたデビュー曲「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」や「愛情/can’t hold me back」、「be alive」などヒットを飛ばし、その高い歌唱力から“和製マライア・キャリー”とも呼ばれた。
そんな小柳に、最近になって所属事務所との間で不協和音が聞こえてきているという。
「小柳さんは近年、自身の活躍の場が狭まっているのは所属事務所の怠慢と思っているフシがあるそうで、独立の話も持ち上がっています」(大手レコード会社のスタッフ)
とはいえ、小柳が所属するのは泣く子も黙る芸能界の重鎮S氏が率いる大手芸能事務所である。
「最近は実質的なマネージメントをSさんの義理の息子が社長を務める系列の事務所が担当しているようです。シビアな話、いくら歌唱力がすぐれているとはいえ、現在の小柳さんのタレント価値はお世辞にも高いとは言えません。それでも過去の実績も加味して社長みずから慰留に動いているようです」(前出・大手レコード会社スタッフ)
人気絶頂時ならいざ知らず、このタイミングでの独立には何のメリットもなさそうだが…。
「かつての歌姫の独立騒動といえば、つい最近話題になった広瀬香美が記憶に新しいと思いますが、彼女たちが勘違いしてしまうのも仕方がない部分がある。小柳にしろ、広瀬にしろ、音楽業界が一番華やかだった時代にブレイクしたアーティストですからね。ネットの普及などのあおりを受けて不景気極まる昨今の音楽業界は、そこそこ名の知れたアーティストですら食うのがやっとなわけですが、若い時分にいい時代を思いっきり味わい、この世界にどっぷりと浸かってしまっているぶん、いまだにその時代の感覚を引きずりがちです。加えて、ヒット曲こそ出ていませんが、実績や知名度はあるので、今も小規模会場でコンサートをやればそこそこ埋まるし、周囲のスタッフも自分が嫌われてまでシビアな現実を教えようとは思わない。結果的に自分の今の実力を過信してしまうわけです」(前出・大手レコード会社のスタッフ)
一時代を築いた歌姫ならではの宿命か!?
(しおさわ かつつね)