テリー ところで、恋愛方面はどんな感じなの。
でか美 中学時代は彼氏がいて、あと高校の時は好きな先輩がいたんですけど、ずっと片思いで、結局恋はかなわずでした。
テリー へえ、告白できなかったんだ。初々しいね。
でか美 先輩がガチのロリコンだったので、相手にしてもらえなかったんですよ(苦笑)。東京に出て来てからは、やっぱり学校の先輩と4年くらいおつきあいしたんですが、その頃はすごく精神が不安定なメンヘラ気味な時期だったので、ホントに迷惑をかけちゃって。
テリー 迷惑って何?
でか美 浮気を見つけた時なんかは大変でした。彼の服のポケットから居酒屋のレシートが出てきて、その人数のところに「2人」って書いてあったんですよ。
テリー フフフ、ベタな展開だねェ。
でか美 そこから「その日は確か、バイトで会えないって言っていたよね?」と問い詰めて。
テリー 怖いな。だって、男同士で飲んでいた可能性もあるわけじゃない。
でか美 はい、でもそこをあえて「今、ちゃんと謝ったら許すよ」って押し続けるんですよ。私、そういう時って口調は冷静なんですけれど、すごく泣きまくるので、たぶん良心の呵責に耐えられなくなるんでしょうね、大抵は素直に謝ってくれます。
テリー それで一件落着?
でか美 いえ、そこから「死んでやる~!」と叫びながらの大暴れに突入します(笑)。
テリー ハハハ、「許す」って言ったから白状しているのに、ズルいじゃん!
でか美 私にとっての「許す」は、「別れない」という意味なんです。なので、許すための儀式として、そこで大いにブチ切れるんです。彼に浮気をされると、いつもそんな感じでした。
テリー ブチ切れるって、どんなレベルなの。例えばモノを投げたりとか?
でか美 いちばんヤバかったのは‥‥たぶん自分の部屋のカーペットを燃やした時ですかね。
テリー ええっ、放火までしちゃったの!?
でか美 「もうイヤだ、家ごと燃やして死ぬ!」みたいな感じで、たまたま持っていたライターで火をつけまくって。そしたら彼が、手にスマホを持ったまま火を消してくれて、スマホが壊れちゃったんですよ。
テリー そりゃ壊れるよ、消火器じゃないんだからさ(笑)。
でか美 それを見て、「壊しちゃったし、悪かったな」って思えて、やっと許せました。ちゃんとスマホの修理代も出しましたよ。私、そういうところは律儀なので。
テリー 律儀も何も、でか美ちゃんの放火が原因じゃない(笑)。今でも恋愛をすると、そんな感じなの。
でか美 その彼と別れてからは、恋人はずっといないんです。
テリー じゃあ、ここで候補を募るといいよ。どういう男性が好み?
でか美 楽器ができる人やバンドマンがすごく好きなんですよ。才能にホレてしまうというか、特に曲を書ける人に弱いです。でも、バンドマンって人間としてダメなタイプが本当に多いんですよねェ。
テリー ああ、そのイメージは、なんとなくわかる。
でか美 あと、私に興味がない、あまりグイグイ来ない人が好きだったりして。
テリー なるほどね、確かにこれは恋人を作りにくいわ(苦笑)。