フジテレビ・宮内正喜社長による“異例の反省”が話題となっている。1月25日に行われた同社の定例会見に出席した宮内社長が言及したのは、13日放送の「ワイドナショー」で松本人志が発した“性的ハラスメント発言”について。
NGT48・山口真帆の暴行被害事件を特集した際、安全対策について「偉い人が仕切っても何もできない。私が立ったとしても、何もできないと思う」と語った指原莉乃に対して「そこはお得意の体を使って何かするとか」と発言したことがSNS上で炎上。発言をカットせずに放送した同番組に対しても批判が相次いでいた。
この問題に会見で触れた宮内社長は「時代の変化に敏感でなければならない」と反省の弁。「今回の反響を参考にして番組制作にあたるよう現場に指導しているところ」と今後、改善していく姿勢を明らかにしたのだが──。
宮内社長の発言について「現場にとっては間違いなく“迷惑な一言”ですよ」とは同局関係者。この関係者が続ける。
「この問題について松本さん本人が20日の放送で発言の意図を語り『(番組スタッフの間に)できるだけボクの発言をカットせず使っていきたいという暗黙の了解(がある)』とした上で『カットしてくれと言わなかった』と明言していて、ある意味“解決済み”の問題なんです。わざわざ蒸し返した感が否めません」
さらに同関係者は「宮内社長の発言により局内で危惧されていることがある」と語る。いったい、何が危惧されるのか。
「社長の発言を受けて松本さんに『番組を降板する』と言い出されるのではという危惧です。松本さんはスタッフとの信頼関係を何よりも大事にされる方。社長の一言でスタッフとの暗黙の了解が損なわれることは避けられません」(前出・フジ関係者)
番組の存続を祈りたい。
(白川健一)