昨年末のレーダー照射問題も解決の糸口は見えず、すっかり冷え込んだ日韓関係。さらに慰安婦問題で「天皇の直接謝罪」という不敬極まりない要求が飛び出し、事態はますます悪化の予感が。あきれた妄想・暴言を繰り返すイチャモン国家に、最後通牒を突きつける!
日韓関係が迎えた最悪の危機に、全国紙の国際部デスクが憤りをあらわにする。
「慰安婦問題、徴用工の最高裁判決、レーダー照射問題‥‥深刻な事態が続出する中、韓国首脳から発せられるのはヤケクソとしか思えない開き直りばかり。政治家として事態を収めるべき立場にありながら、反日感情をあおる発言が続き、開いた口が塞がらない」
問題発言の主は、文喜相(ムン・ヒサン)国会議長(73)。2月8日に配信された米通信社・ブルームバーグのインタビューでは、
「天皇は戦争犯罪の主犯の息子ではないか。慰安婦の手を握り謝罪すべき」
などと、天皇陛下が直接謝罪すれば慰安婦問題は簡単に解決する、という驚くべき持論を展開したのだ。即座に日本メディアからの追及を受けると、韓国国会報道官は、
「文氏は『戦争犯罪』という言葉は使っていない。『戦争当時の天皇の息子』と言った」
など発言の一部を否定。だが、今度は当の米メディアから文議長のインタビュー動画が公開され、暴言内容を再び明かされる始末。
2015年の日韓合意で、日本政府が10億円を拠出し、慰安婦問題は「最終的かつ不可逆的な解決」で決着している。即座に河野太郎外相(56)は、
「きわめて無礼で受け入れがたい。謝罪と撤回を強く求めている」
と猛抗議した。ところが、これに対して韓国与党・姜昌一(カン・チャンイル)議員(67)は、
「他国の立法府の首長、国会議長に『無礼』という言葉を使うことができるだろうか。とても無礼な発言をした、逆に」
と、逆ギレして河野外相を批判。さらに、李洛淵(イ・ナギョン)首相(66)も、
「日本の一部の政治家らが嫌韓に迎合している」
など、文議長援護の一色なのだ。
「近年、今上天皇が激しい戦地となったパラオのぺリリューやフィリピンなどアジア諸国に赴き、慰霊の旅を行っているのは事実です。こと韓国訪問についても中曽根政権時代に始まり、その後も02年のサッカー日韓ワールドカップの際などにもたびたび、計画されてきたが、いまだに実現には至っていない。このような愚弄発言が出るかぎり、天皇訪韓など遠のくばかりです」(国際部デスク)
昨年12月のレーダー照射問題でも、日本が「排他的経済水域内で韓国海軍艦艇が自衛隊機に火器管制レーダーを照射した」とする抗議も、同様にねじ曲げられている。
日本が動画を公開し、さらに受信したレーダーの波形を公開する構えを見せると、韓国軍は、短い動画で「低空威嚇」とイチャモンをつける。
「当日同海域には北朝鮮の漁船がいたが、『瀬取り』という洋上取引を行っていた可能性が高く、これに韓国軍が関与しているという噂がある。レーダー照射まで行ったのは、その事実を国連に通報されて、国際社会から非難を浴びるのを恐れたためだ、とすれば簡単に説明できる」(国際部デスク)
南北統一を目指す政権にとっては、不都合な事態を覆い隠す屁理屈が必要だったのだ。