小西洋之参院議員の「サル」発言に続き、今度は衆院山口4区候補の有田芳生氏から「下関は統一教会の聖地」発言が出た。それを許してしまう立憲民主党の「学級崩壊ぶり」が止まらない。
国民民主党の玉木雄一郎代表からは「こんなことを続けていたら、野党第1党は日本維新の会になると思う」との予測まで飛び出す始末だ。
小西氏は衆院憲法審査会の毎週開催を「サルのやること」と揶揄し、報道機関に対して法的措置をチラつかせながら、圧力発言を繰り返した。他党からは批判の声が一斉に上がり、立憲民主党も小西氏を参院政審会長から外すと、岡田克也幹事長による注意を行った。もっとも、幹事長注意は党の規約で定められている4段階の処分のうち、最も軽いものだ。
小西騒動が収まらない4月17日、立憲民主党の公式ツイッターが更新され〈#山口4区補選 有田芳生候補「この下関って統一教会の聖地なんです。聖なる土地なんです。今度の選挙戦においても、統一教会と深い関わりを持った国会議員、地方議員がこの山口を含めて何もなかったかのように活動している。こんな現実を皆さん変えていかなければなりません」〉と紹介した。
昨年7月に銃撃された安倍晋三元首相の議席を争う衆院山口4区(下関市など)の補欠選挙に出馬している有田候補のツイートを紹介したものだが、これを見た人たちから「ヘイトスピーチだ」「差別だ」などとの批判が一斉に集まったことを受けて、慌てて数時間後に削除した。
他の野党からは「すぐにこのツイートはまずいとわからない感覚がおかしい」と、立憲民主党の対応を疑問視する声が相次いでいる。
当の有田氏は4月18日も「統一教会が下関を聖地としているのは事実です」と、悪びれる様子はない。小西氏も有田氏も、立憲民主党内の左派層に一定の支持があることから、執行部は強い措置を取れないのだろう。
玉木氏は4月19日のラジオ日本の番組で、小西発言を踏まえて「そんなことを言っている政党は政権を取れないし、取るべきじゃない」と酷評した。政府・与党を追及する前に、泉健太代表は党内の「学級崩壊」をなんとかする必要がありそうだ。