いろいろな要素を考えると、この決断にはファンも納得せざるを得ない?
AKB48が09年から毎年恒例で開催している「AKB48選抜総選挙」を19年は開催しないことをオフィシャルブログにて発表。また、今年に限らず、それ以降の開催も未定とのことだ。前人未踏の選抜総選挙3連覇を達成しているHKT48の指原莉乃もツイッターで〈総選挙でみなさんに知ってもらえた自分としては…総選挙に向けて努力しているメンバーもファンの皆さんのこともわかっているので複雑です〉と心境を明かしている。
とはいえ、この発表を受けたファンの反応を見ると、「今の状況を考えると仕方がないことだと思う」「マンネリを回避するために未開催の年があってもいいと思う」「目玉がない状態での開催は衰退を加速させるだけだしな」「メンバーもファンも一回リフレッシュ期間を設けるのはいいこと」など、意外にも開催見送りに賛成派意見が多く見られている。
「昨年ナゴヤドームで行われた第10回選抜総選挙はSKE48の松井珠理奈が悲願の女王に輝き、2位には同じくSKEの須田亜香里がランクインして、SKEがワンツーフィニッシュを飾っています。3位にはHKT48の宮脇咲良が入っていますが、現在、日韓合同ガールズグループ『IZ*ONE』の活動に専念している宮脇はこの時のスピーチで今回が最後の総選挙であることを告白していました。4位以降のメンバーの得票数は松井と須田にダブルスコアをつけられている中、宮脇は約14万票を獲得し、松井に約5万3千票差、須田に約1万3千票差で敗れていたことから、唯一2人に対抗できるメンバーでしたが、宮脇が参加しないとなれば、正直見どころに欠けるところがあります。それに1位となった松井も総選挙へかける想いが強すぎるあまり、選抜総選挙後に体調不良により休養に入ったこともあって、ネガティブイメージが色濃くなりましたからね。松井と須田の対決が見たいという気持ちもありますが、AKB48名義のシングルに総選挙の投票権がついてくるわけですから、同じグループで順位を競うぐらいだったら、SKEのシングルが純粋に売れたほうがSKEのためにもなりますからね。それに昨年は『世界選抜総選挙』と銘打って、海外に拠点を置く姉妹グループであるBNK48・TPE48も参加していますが、海外からの参加メンバーでの最高位は39位のBNK48のチャープランでしたから、結局は国内グループの上位争いになる状況はまだ続きそうな情勢でした。これ以上『タイトル』で盛り上げようとするのも逆に苦しいところだったのでは…」(アイドル誌ライター)
また、指原が〈色々なことの整理、説明ができていない中での開催はもちろんできない〉とコメントしていたように、NGT48メンバーがファンから暴行された事件についても、まだ説明が済んでいないのも事実。
次回開催する時にはファンの資金力にも今まで以上に余裕がでてくるはずなだけに、一時、休息を挟んで次回開催時には記憶に残る総選挙となることを期待したいところだ。
(石田安竹)