日本中に衝撃を与えた「イチロー引退」会見。世界一の安打製造機が「決断」に至る直前まで、実は「第二の選択肢」が目の前にブラ下がっていた──。
「巨人への移籍交渉が、極秘裏に行われていたんですよ」
事情を知る関係者のこんな証言を紹介し、驚愕の舞台裏に迫っているのは、3月26日発売の「週刊アサヒ芸能」4月4日号だ。
巨人・原辰徳監督は大のイチローファンとして知られる。昨オフから巨額を投じて大型補強を重ねる球界の盟主の「最大の目玉」がイチローだったのだ。イチローの代理人を通じ、交渉は東京ドームでのマリナーズ開幕戦の最中にも行われていたというから驚きである。
そのアスレチックスとの開幕2連戦はさながら、イチローの引退セレモニーのごとき演出がなされた。
「巨人はそれに対し、まだ移籍をあきらめていないとして、引退ムードを出さないようマリナーズに『圧力』をかけたというんです」(球界関係者)
だが、ギリギリまでの交渉は実らず。イチローは結局、メジャーリーガーとしてキャリアを終える選択をしたのだった。