スポーツ

イチロー「オリックスと破談」の真相(1)オリックスに復帰する条件

 3月7日(日本時間8日)に開かれたマリナーズ復帰会見でイチロー(44)は、「2001年にメジャーリーグでプレーすることが決まった時の喜びとはまったく違う感情が生まれた」と6年ぶりの古巣復帰に笑顔を見せた。

 1年契約とはいえ、米メディアによると年俸75万ドル(約8000万円)に125万ドル(約1億3000万円)の出来高払いが付く。今年で45歳を迎えるプレーヤーにメジャー契約がオファーされること自体、異例中の異例と言っていい。しかも出来高を含めた年俸200万ドルはイチローにとってマーリンズに在籍していた昨季年俸とほぼ変わらない額だ。レジェンドに対するマリナーズ側の誠意が感じ取れる。

 今オフ、メジャーリーグの移籍市場は空前の冷え込みに見舞われている。今もスター級を含め約80人が未契約のままとなっているが、その影響をここまでイチローもモロに受けていた。

 メジャーがダメなら、もう日本に戻ってプレーするしかないだろう。そう考え、水面下でイチローに猛アタックを仕掛けていたのが、古巣のオリックスだった。氷河期状態のメジャー移籍市場は、例年、イチロー再獲得を目指してきたオリックスにとって、逆に千載一遇のチャンスでもあったのだ。

 オリックスの幹部が今オフ中に複数回にわたって渡米し、イチローと極秘接触。綿密に交渉を重ねた末に一時、オリックス側は好感触を得ていたが、結局のところアッサリと破談してしまったという。イチローに近い球団関係者は、その理由を次のように打ち明けた。

「イチローの当初の思惑が外れてしまったからですよ。もともとはオリックス、あるいは彼が生まれた地元の球団でもある中日などNPB球団だけでなく、メジャーの球団からもオファーがあって、その中であえてオリックスを選ぶという流れなら古巣復帰はOKだった。複数のメジャーから好待遇のオファーを提示されながらも、15年から古巣の広島へ復帰する道を選んだ黒田(博樹氏)のようにね」

 いくら市場が冷え込んでいるとはいっても、1つぐらいは舞い込むだろうと、当初、イチローはタカをくくっていた。ところが、待てど暮らせどメジャー球団からのオファーがなかったことで、イチローの計算は大幅に狂ったようだ。

「メジャーのどこからも声がかからないから日本に戻るという選択肢は『惨めの極致だ』とイチローは思い込んでいる。だから冷静に状況を見つめ直して『メジャーでプレーできないから日本で最後を飾るという生き方より、メジャーで引退するほうがステイタスの面を考えても全然いい』と考え、オリックス側に『NO』を突きつけたのです。オリックスの幹部はあと一歩のところでイチローにフラれてしまった‥‥」(前出・球団関係者)

 イチローに関しては、実は弟分の川崎宗則(36)にも触れざるをえない。いまだにソフトバンクとの契約を結んでおらず、とうとう春季キャンプ地にも姿を見せなかったのだ。球団側が契約延長を要請しているにもかかわらず、川崎が不可解な更改拒否の姿勢を貫いている。

「王会長が『必要』と言っているにもかかわらず、交渉は平行線のまま。番記者もその話題には触れてはいけない空気になっている。今ささやかれているのが、実はイチローの移籍先決定を待っていたのではないかという説。尊敬するイチローと同じチームでプレーしたい川崎がイチローの去就を待っていたというのです。はたして、マイナー契約でマリナーズ入りするのか、まもなく結果は出ます」(ソフトバンク担当記者)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」