イチローが6年ぶりのマリナーズ復帰を果たした。
今オフ、メジャーリーグの移籍市場は空前の冷え込みに見舞われ、その影響をモロに受けたイチローも去就が注目されていたものだ。
メジャーがダメなら、もう日本に戻ってプレーするしかないだろう。そう考え、水面下でイチローに猛アタックを仕掛けていたのが、日本の古巣・オリックスだった。実際、オリックスはイチローの代理人と極秘接触し、好感触を得ていたという。ところが、最後はアッサリと“破談”となってしまったようだ。イチローに近い球団関係者が明かす。
「イチローの当初の思惑が外れてしまったからですよ。もともとはオリックス、あるいは彼が生まれた地元の球団でもある中日などのNPB球団だけでなく、メジャーの球団からもオファーがあって、その中であえてオリックスを選ぶ、という流れなら古巣復帰はOKだった。複数のメジャーから好待遇のオファーを提示されながらも、2015年から古巣の広島へ復帰する道を選んだ黒田(博樹)氏のようにね」
ところが、いくら市場が冷え込んでいるとはいっても、1つぐらいは舞い込むだろうとタカをくくっていたメジャー球団からのオファーが一向に来なかったことで、イチローの“計算”は大幅に狂ったようだ。
「メジャーのどこからも声がかからないから日本に戻るという選択肢は『ミジメの極地だ』とイチローは思い込んでいる。だから冷静に状況を見つめ直して『メジャーでプレーできないから日本で最後を飾るという生き方より、メジャーで引退するほうがステイタスの面を考えても全然いい』と考え、オリックス側に『NO』を突きつけたのです。オリックスの幹部はあと一歩のところでイチローにフラれ、ショックで今も放心状態になっているとか…」(前出・球団関係者)
イチローはメジャーに残留したが、巨人に復帰する上原浩治、そして5年前には出戻っていた西岡剛も含め、週刊アサヒ芸能3月22日号で球春の騒動を詳報する。