3月24日に東京で、同27日に大阪でソロ公演の「サクライブ」を開催したアーティストの有安杏果。会場にはももいろクローバーZ時代からのファンも数多く訪れ、有安の姿を直に観て涙腺を崩壊させるシーンも見られたという。だが、今回のライブを巡って、有安の運営サイドが混乱しているというのだ。
公式サイトでは東京でのライブ後、〈ファンの皆様へ〉と題してマナーの悪い一部ファンに向けた警告文を掲載。〈ライブ中に演奏された楽曲の歌詞やMCの内容などを書き起こしてインターネット上に公開する行為〉を問題視し、損害賠償責任や刑事責任という言葉まで持ち出して、そういった行為を阻止しようとしていた。
「しかし当の有安はMCにて、ライブの様子を伝えてほしいと観客に語りかけていたものですから、ファンは大混乱。こんな警告文を公開されたら、せっかくのライブの感想をツイートしたりブログに書くことができないと、運営サイドに対する大ブーイングが巻き起こったのです。さらには大手の掲示板サイトでこの件が拡散され、有安の恋人で所属事務所社長の精神科医を巡って《音楽業界を知らない素人がファンを脅している》との批判まで巻き起こる始末となっています」(音楽ライター)
確かに歌詞やMCの内容をいっさい書けないとなると、ライブの感想をつぶやこうにも、相当ぼんやりした形でしか伝えられないことになる。するとネットでの反響に恐れおののいたのか、運営サイドは27日になってから警告文の内容を書き換えたというのだ。
「運営サイドでは《常識的な範囲内でのライブの感想、ライブレポ、ライブ内容やMCの一部をインターネット上に公開する行為については、もちろん禁止いたしません》との文言を付け加えたうえで、説明不足によりファンに心配と迷惑を掛けたことをお詫びするとのメッセージを掲載しました。この日は大阪公演を控えていたため、大阪会場を訪れたファンが何もつぶやかなくなってしまう事態を恐れたのでしょう。しかし損害賠償や刑事責任の追及といった文言は相変わらず残ったままであり、文章全体の整合性が取れていないのは明らか。もしファンが“MCの一部”を一字一句詳細に書き起こしたらどのように対処するつもりなのか。なんとも後味の悪い結果となりましたね」(前出・音楽ライター)
音楽業界では昔から、アーティストを守りすぎるとロクなことにならないと言われている。果たして有安は今後、どのような形で音楽活動を続けていくのだろうか。
(金田麻有)