新日本プロレスが1月4日に開催した東京ドーム大会に、ももいろクローバーZの有安杏果が登場。ももクロ好きを公言する人気レスラー邪道とともに花道からの入場を果たした。会場では有安カラーである緑色のペンライトを振る観客もチラホラ見られたが、多くのプロレスファンはももクロの登場を歓迎していなかった模様だ。プロレスマニアのライターが語る。
「さほど酷い罵声は聞かれなかったものの、ファンの多くは冷ややかな目でしたね。最近のプロレスファンはずいぶんマイルドになりましたが、ひと昔前なら帰れコールが沸き起こっていたかもしれません。ももクロの宣伝が目的だとわかりきっていましたし、第0試合ということもあり、早く終わらせて帰ってくれという空気でした」
そんな空気のなかで、せっかくだからももクロとやらを見てやろうじゃないかという観客の思いも、見事に裏切られたようだ。試合は邪道が勝ち、リング上で有安をお姫さま抱っこ。そしてマイクを手にした有安はももクロのドーム公演をアピールだ。この内容に前出のライターは苦言を呈する。
「何かサプライズが起こるかと思いきや、有安は自分たちの宣伝をしていっただけで、ズッコケましたね。たとえば入場時に被っていたマスクを剥ぎとられるとか、他のレスラーに無理やり抱っこされて邪道が救出するといったギミックを期待していたのですが、体を張ったパフォーマンスはゼロ。会場からは『ただの接待かよ!?』という声も飛んでいました」
普段からプロレスの要素を取り入れたパフォーマンスで知られるももクロだが、せっかくのプロレス参戦は単なる顔見世に終わり、声援の大きさでも後から登場したドラえもんとのび太の着ぐるみに負けていた。
プロレスファンを自分たちのドーム公演に呼び込むというもくろみは、完全に失敗に終わったようだ。
(金田麻有)