阪神VS巨人「ベンチ裏3位争い」オフレコ舌戦昨年のロッテのごとく、3位に滑り込めば日本一の可能性が出てくるクライマックス・シリーズ。ヤクルトが首位を走るセ・リーグの焦点は、3位を賭けた阪神VS巨人の攻防と言っていい。伝統の一戦を彩るのは、両軍入り乱れての「ベンチ裏の乱闘劇」。緊迫の現場を実況ナマ中継レポートする!
控え捕手に経験を積ませる!?
直接対決も残り3試合となった阪神と巨人。両軍の「今後」で決まっていることといえば、それはぞれのフロントがはやばやと、指揮官の来季続投を明言した点だろう。「たとえ5位になっても方針変わらず」の阪神では「真弓明信監督(58)の続投で、選手たちはガッカリしてますよ。ある主力選手は『えーっ、まだやるの!?』と、心底驚いていました」(阪神担当記者)
意気消沈し、猫のごとくおとなしくなった虎ナイン。しかも選手のみならず、関西のファン、マスコミとも、この決定にブーイングの大合唱なのである。さる在阪スポーツマスコミ関係者は、「街の声、ファンの本音は『真弓監督だけは勘弁してくれ』のオンパレード。続投にはアキレ果ててますわ、ホンマに。球団もそれを知っていて、コーチ陣を取り替えることで収束を図ることにした。評判のよろしくない木戸克彦ヘッドコーチ(50)と久保康生投手コーチ(53)のことですけどね」
真弓監督がとんだ不人気ぶりを露呈した原因は、その〝迷采配〟にあるという。
まず、本塁打は鳴りを潜め、チャンスで凡打を繰り返すうえに、守備でもエラー連発の新井貴浩(34)を4番で使い続ける不可解。あまりの惨状に9月1日、ついに関本賢太郎(33)を4番に据え、新井を7番に降格させたのだが、たった2試合でまた新井を4番に戻してしまう。
「確かに関本は勝負強く、4番抜擢に文句はない。ただ、今年は主に代打出場で、常時スタメンで出ていたわけでもない。6、7番あたりでずっと使い、調子がよければ4番でシーズン終了まで‥‥というのならわかる。クライマックス・シリーズ(CS)出場がかかった時期に、あんな使い方はないでしょうに。ヤル気をなくさせてますわ」(在阪スポーツ紙デスク)
もう1試合も落とせないシーズン終盤に、指揮官はさらに報道陣とファンを驚かせる動きを見せた。前出・阪神担当記者がアキレ返る。
「先発の久保康友(31)が2回途中4失点で、はやばやとノックアウトされた9月17日の広島戦。真弓監督は久保とセットで引っ込めた捕手・藤井彰人(35)の代わりに、どういうわけか、小宮山慎二(25)を起用した。報道陣にその理由を聞かれて、『小宮山にも経験させなイカンから』。えぇっ、この時期に控え捕手を? CSの望みがなくなったチームの来季を見据えた若手育成じゃあるまいし。もう、ボロクソ言われてまっせ」