人気ご当地キャラクター、くまモンが日本代表の座を追われた名将との心温まるエピソードを明かしている。
ロシアW杯まで約2カ月というタイミングで代表指揮官の地位を解任されたヴァヒド・ハリルホジッチ監督。日本サッカー協会は今回の更迭に至った理由に関し、「選手とのコミュニケーションや信頼関係が薄れたこと」を例に挙げ、さらには監督と選手の衝突があったと示唆するメディアもあるが、実際のハリルホジッチがいかに“日本人想い”であったかを明かした彼の支持者は、意外なキャラクターだった。
熊本の人気者・くまモンは9日、公式ツイッターアカウントで〈ハリルさん、今までありがとうだモン。ボクのバッジを付けて、熊本のことをいつも励ましてくまさり、本当に嬉しかったモン。ボクも、ハリルさんのことをずっと応援しているモン〉とつぶやき、2016年4月14日に発生した熊本地震以降、元日本代表監督がくまモンバッジを胸に付けながら試合に臨んでいた事実を告白。
これにはネット上でも、〈ハリルさんの襟元のくまモンをみて、復興支援を続けることの大切さを感じた〉〈なんて泣けるエピソードなんだ。日本サッカー界は恩人に対して解任で返すのか〉〈もっと早くこの事実を知りたかった〉〈ハリルさんにすごく申し訳ない気持ちでいっぱい〉〈読んだだけで涙が出てきた〉といった反応が続出し、ファンは改めてハリルホジッチ解任という結末を嘆いている。また、日の丸を背負う代表選手たちもハリルホジッチ解任の報には驚きを隠せず、キャプテンの長谷部誠は「今この時期に?っていう気持ちはある」と語り、日本サッカー協会による決断に困惑していたものだ。日本を想い、被災者を励まし続けた男はもう代表監督ではない。はたして協会がこの判断を正解だったと振り返る日はやってくるのか。新たな舵取りを任された西野朗新監督のスムーズなチームの立て直しに期待する他ないだろう。
(ジェイコヴ)