ベテラン芸人の山田邦子が、所属事務所で周りから敬遠されているようだ。その山田は4月29日に、自分が出演した長唄の公演に所属事務所の事務所スタッフが誰一人としてこなかったことへの嘆きをブログに投稿。「女性セブン」の取材には「事務所は私に全然関心がない」と語るなど、事務所への不信を隠そうともしていないようだ。
そんな山田を心配したのか、太田プロの後輩である有吉弘行はラジオ等でとりなす発言を何度も繰り出していた。だが、後輩の女芸人たちからも山田に対するネガティブな発言が飛び出したというのだ。
5月20日放送の「おぎやはぎの『ブス』テレビ」(AbemaTV)では、太田プロ所属の小泉みゆきが「事務所の先輩からもらった服をメルカリで売っている」と告白。続けてハナイチゴの関谷友美も「太田プロって、先輩がめちゃくちゃ服をくれる」と明かし、続けて「おばさん女優の要らない服とか」と言い放っていたのである。
「おぎやはぎ・小木博明が先輩の名前を訊ねると、関谷は『邦子さん』と即答。26歳の小泉や35歳の関谷が、来年には還暦を迎える大先輩の山田を“おばさん”呼ばわりしていたのです。芸人界の上下関係を考えると普通ならあり得ない発言ですが、当の山田は今、地上波でのレギュラー番組がなく、貴重なレギュラーだったラジオ番組『日曜バラエティー』(NHKラジオ第1)もこの3月をもって終了しました。これでは小泉や関谷のような後輩たちが山田を敬う気持ちを持ちづらいのも致し方ないのかもしれません」(芸能記者)
その山田は女芸人のパイオニアとして活躍し、中高年以上なら誰でも知っている名前と言える存在だ。かつては「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」(フジテレビ系)や「山田邦子のしあわせにしてよ」(TBS系)などの冠番組も抱えていた。しかし96年ごろから人気が陰りを見せ、好感度も急落していたのである。
「NHKの『好きなタレント調査』では88年から8年連続で1位に輝いていましたが、95年の恋愛スキャンダルでは芸能レポーターに『お前もてないだろう』と言い放つ場面がテレビで放送され、好感度が暴落。冠番組がなくなって以降はテレビ出演も減り、30歳未満の視聴者にとっては『本当に誰なのかわからない』というのが現実です。令和時代のお笑い辞書にはもはや、彼女の名前は載っていないとさえ言えるかもしれません」(前出・芸能記者)
かつて一世を風靡したぶん、ゴールデン帯にその姿を見ることのない現実は、厳しいものかもしれない。
(金田麻有)