人気ミュージシャンが薬物に手を出したかと思えば、元ジャニーズタレントが元女優とそろって御用に。売れっ子芸人が詐欺グループの忘年会で「闇営業」に励んでいたことを思えば、何が起きても不思議ではないが‥‥。東京五輪を控え、「見せしめ逮捕」を狙う当局とヤバイ芸能人の攻防を追った。
6月5日、東京・霞が関にできた1266人もの長い行列が、社会的関心の高さを物語っていた。
「裁判所前にはテレビの中継車が何台も止まっていました。こんなに報道陣が集まったのは3年前の清原和博(51)のシャブ裁判以来ですよ」(裁判ウオッチャー)
この日は、3月にコカインを摂取したとして麻薬取締法違反の罪で逮捕・起訴されたピエール瀧被告(52)の初公判。2週間前の5月22日には元KAT-TUNの田口淳之介被告(33)と内縁の妻である小嶺麗奈被告(38)がそろって大麻取締法違反容疑(所持)で逮捕されたこともあり、芸能界の薬物汚染を強く印象づけることとなった。社会部記者が言う。
「どちらの事件もマトリ(関東信越厚生局麻薬取締部)による検挙でした。先月には、文部科学省のキャリア官僚を覚醒剤取締法違反(所持)で現行犯逮捕していますが、ここまで大捕り物が続くのは異例。東京五輪を来年に控えた今、風紀の引き締めを世間にアピールするために、すでにマークしていた捜査対象をこのタイミングで“一斉検挙”しているともっぱらです。見せしめで逮捕される有名人は、今後も出てくるはずです」
捜査網の拡大がささやかれる中、トバッチリを受けたのが、田口と親交のあった俳優・野村周平(25)だ。芸能関係者が代弁する。
「国内の仕事をスパッと断り、6月末から海外留学で休業すると発表したが、タイミングが悪すぎましたね。一部のネットメディアに『海外逃亡か』などと書きたてられ、野村のツイッターには心配するファンの声が多く寄せられました。しかし、海外留学と田口の逮捕は無関係ですよ」
それでも、野村の周囲は彼の「国外脱出」に胸をなで下ろしているようで、
「むしろケンカっ早い性格のほうが危険視されていました。町なかで歩きタバコをしていたところを一般人がSNSにアップすると、『歩きタバコ? その前に盗撮だろ』と逆切れするなど、とにかくキレやすい。いつ警察ざたになってもおかしくなかった。ちなみに、人気フリーアナのHも酒グセが悪く、飲んで暴れるのはしょっちゅう。『そのうち問題を起こす』と週刊誌がマークしているそうです」(芸能関係者)
さて、最近になって海外に活動拠点を移した芸能人といえば、過去に大麻を肯定する発言で話題になった個性派俳優のYが思い浮かぶ。警察関係者によると、
「昨年、国内にあるYの自宅マンションにマトリがガサをかけて空振りに終わったのは有名な話。しかしマトリはあきらめていない。日本帰国時、定宿にしているビジネスホテルがあって、そこでブツの取り引きを行うとの噂も。担当捜査員は『所持の現場を絶対に押さえる』といきまいていましたよ」
はたして、マトリのリベンジなるか、注目が集まっている。