差別発言により日本維新の会から参院選候補者としての公認を停止されていたフリーアナウンサーの長谷川豊が、みずから出馬を辞退した。6月10日に更新した公式ブログでは出馬辞退に至る過程を説明しているが、その内容が日本維新の会に迷惑をかける内容になっているという。週刊誌記者が呆れた様子で語る。
「なにしろブログの出だしが《堺市長選も終わり》ですからね。つまり、出馬辞退をここまで引っ張ったのは、党の選挙対策が理由だと明言したも同然。しかも同党の馬場伸幸幹事長に相談し、共通認識が2つあったとも記していますが、その二つ目が《【2】今の最優先課題は堺市長選の勝利とする》だとバラしているのですから、開いた口がふさがりません。党としては当然の対応とは言え、誰がどう見ても『それを言っちゃあおしまいよ』なのは明らか。それなのに本人はまったく悪びれることなく、《今やらなければいけないのは【2】の最適解を求めること》と言い切っているのですから、維新関係者はひっくり返っていることでしょう」
6月9日に投開票された大阪・堺市長選挙で維新候補は得票率50%に留まり、2位候補が44.9%に迫るという薄氷を踏む勝利だった。この辛勝には長谷川の発言が影響した可能性も高い。そんな長谷川がよりによって反省の色が見えないブログをアップしたわけだが、その中にはもう一つ、維新関係者がイスから転げ落ちそうになる記述があったという。
「長谷川はなんと『馬場さんの作って下さった謝罪文は完璧でした』と書いており、謝罪文を他人に書いてもらったことをカミングアウトしたのです。芸能人やミュージシャン、会社経営者など、世間では様々な人物が不祥事に際して謝罪文を公表しますが、他人に書いてもらったと明かすケースなど聞いたことがありません。彼の頭の中がどうなっているのか、身内の維新関係者も理解不能でしょう」(前出・週刊誌記者)
普通なら、馬場幹事長の顔を潰してしまったと考えるはず。しかし長谷川の発想は、世間のはるか斜め上をいっているようだ。
(金田麻有)